【詩】旅する記憶にときめく私
クローゼットから迷わず
取り出せば微笑んでしまう
海を渡ってきた ワンピース
優しい色合いに裏腹なシルエット
どんな色の瞳に映って
どんなぬくもりに抱きしめられてきたんだろう
鏡の中の私は
たちまちどこかの国の誰かになる
きらびやかなディスプレイから迷わず
そっと手に取り揺らしてみる
旅をしてきたピアス
透き通ったビーズはどんな風と
どんな陽の中で編まれたんだろう
私の耳元にも
小さな太陽が花のように咲く
とっておきのモノばかりを纏えば
世界からやってきた
誰かの香り、思い出、メロディ
景色も愛も
いっぺんに私に宿る
そしてこの街で、また
新しいストーリーが、つづく
こぼれぬよう、途切れぬよう
こぼれぬよう、途切れぬよう
つづく
サポートお待ちしております。言葉を考え言葉を紡いで生活する人になりたいです。