【詩】シールダス
100円玉を入れました
小さな手がハンドルを回すと、
口から出てきたいちまいのシート
ぎっしり並んだシールをひとつひとつ見ながら
いちばん大きなシールは、どこに貼ろう
誰より心を躍らせているママ
たくさんあるから半分こしようよ、と持ちかけると
きっぱりと断られました
どうすればもらえるかと頭を捻らせていると
ママにぜんぶあげる、このシールもおまけにつけてあげる
小さな手から渡されました
ちゃんとお礼を言いました
胸がいっぱいになりました
いちばん大きなシールを貼る場所は、まだ考えちゅうです
あしたお買い物に行ったら、
新しいシール買ってくるからね
サポートお待ちしております。言葉を考え言葉を紡いで生活する人になりたいです。