「アイヌ・モシリ」の感想
「イオマンテ」日本で生きてきて42歳になるまでその言葉を聞いたことがなかったことを恥ずかしくおもいます。世の中、本当に知らないことばかりです。
この映画「アイヌ・モシリ」はアイヌ語で「人間の土地」という意味。それに対して神々の土地を「カムイ・モシリ」をいうそうです。この映画を通して自分がアイヌ民族についていかに無知であるか思い知りました。
アイヌとは?
主に北海道に居住している先住民族。かつてはサハリン(樺太)・千島列島・東北地方にも居住。集落はコタンと呼ばれ、狩猟・漁労・採集を基本とする生活を営んでいたが幕藩体制下での松前藩を中心とした支配・搾取、明治政府の同化政策の下で伝来の生活形態や伝統文化は根底的に破壊された。口承文芸としてはユーカラなどが口承された。
(デジタル大辞林より)
映画の舞台は北海道阿寒湖のアイヌコタン。観光地にもなっているその場所でアイヌの血を引く人々がアイヌ民族としての生活習慣や儀式を少しでも取り戻そうとする物語。それと並行して、主人公の中学2年生の幹人(カント)がアイヌ民族としてのアイデンティティーを揺らぎながら獲得する物語。
この予告ではわかりにくいが、映画としてとてもよかった。長すぎないし、ドッチボールで誰か投げたボールをしっかりと正面で受け止めるように、何かを受け取れたような気がする。
何を受け取れたかというと「伝統文化」と「現代感覚」は相入れないということ。
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