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求められることを求めるとつらくなる

前から「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組をよくみているのですが、最近、田中みな実さんの回をみて、なんだかちょっとつらくなってしまいました。なんでつらくなったのかということを今日は書いていきたいと思います。

スタイル良くて可愛くて仕事もできて頭もいい。
誰もが羨むものを持って生まれた田中さん。

フリーになって仕事がなくなって、
肌を出したことで再ブレイク。
最近はドラマにも引っ張りだこの売れっ子です。

「飽きられたらそこで終了」といい、
日々の美容や仕事にも一切手を抜かず、
こちらまでヒリヒリしてしまうような、
努力を続ける田中さんの姿が映し出されます。

その心は「求められるものに120%」で応えたい。
なぜなら次また求められたいから。

そして、「いつもそこにある豆大福のような存在になりたい」と言っていました。

こちらまで切なくなってしまいました。

だって、そんなストイックな努力、
続かないからです。
自分が楽しくてやってる努力ならいいですが、
求められたい一心でやってるなら、つらいとおもいます。

40代にもなれば、
自分の体が自分の思い通りに動かなくもなります。
その時、今まで自分を求めていた人が
自分を求めなくなったら、心は簡単に折れます。

求められる自分も
求められない自分も愛せる。
だからこそ、人に愛される。

どんな自分でも愛せるように、
大人は子どもを育てなきゃいけないとおもいます。

逆にいうと、最近虹プロをよくみているんですが、
Twiceや2PMを生み出したパク・ジニョンは、
虹プロのみんなに言うんですよ。

「○○さんがどんな人なのか表現してください」
「オーディションに落ちても、○○さんが特別なことに変わりはない」
「どんな人もそのままで特別なんだ」

そして上の動画にある(最後の方です)

ニナ・ヒルマンのオーディションで
「芸術とは自分自身の表現である」といい、
「あなたはもうすでにスターだよ」と言います。

誰がきれいで、誰がダンスがうまいとかよりも大事なのは、
ただ、「自分であること」
パク・ジニョンが女の子たちに求めているのは、
求められた姿になることではなくて、「自分であること」
そのメッセージは「あなたはそのままで価値がある」ってことです。

求められる姿になることと
ありのままを求められることは正反対です。

どちらが、人生を楽しめるか明らかです。

もちろん、仕事ですから、
求められることに答えるのは当然です。
でも、そこに「そのままの自分でも価値がある」という土台があるのとないのでは全然違うのです。

田中さんは番組の後半、「最近、家で泣いている」と言っていました。
そりゃあ、つらいですよね。
わたしも田中さん型の人間だからわかります。

自己肯定感とは、自分で自分を認める力。
大人は子どもにその力をつけてあげる必要があるし、
たとえ、大人になってからでも、その力はつけられると
2つの番組からしみじみおもうのでした。

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