読むことで心にたまる言葉

8月8日(土)の日記

 たとえ夏休みであっても朝から出かけないとダラダラしてしまってよくない。わたしにとっても、子どもにとってもよくない。というわけで、朝から夫と車を走らせて、行ってみたかったお寺へ行く。お寺の中はほとんど誰もいなかった。ただ曇り空の下に蝉しぐれが響くのみ。

 そんな中を額に汗をにじませながら歩く。静かな境内を歩いているだけで心が穏やかになる。人間の心というのはほおっておいたら、不安に苛まれ、小さいことに腹をたて、日々の仕事を面倒くさく感じるものだ。だから、ちゃんと穏やかになるようにケアしていかないといけないと思っている。なかなかうまくいかないけれど。

 午後からは、「ペスト」を読む。夜に読書会をするからだ。なんとか読み終えて読書会の開催。いつもの方が参加してくださる。本を読んで誰かと語るのが好きというだけの会につどってくださってありがたい……。

 文学を読むなんて、本当にすぐには役に立たないけれど、実はじわじわきいてくるものだ。それも、仕事に人間関係に子育てに生き方にいろんなヒントがあるように思う。別に「これは『ペスト』に書いてあったこれだな!」と実際の生活で思うことはないのだけれど、読むことでたまった言葉が自分を助けてくれるような気がする。

 ペストに関していえば、小説の内容と今の社会状況がかぶっているので、理解しやすい。何より、自分がコロナのせいで感じているストレスは普遍なのだと思えば、心が落ち着く。わたしにとってはペストを読む意味は非常に大きかった。そして、読書会をしていなければ読了できないと思う(まだ読了してない、あと50ページほど)

 いよいよ次回8月22日で「ペスト」は終わり。次は何を読もうかなあ〜。 

 

 


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