エッセイ:33yrs.#1

33yrs side-a 11thDec.
たったいま出力したペイパーに
目をおとしていると
フロリドもすーっと
ソレに従い
目線を底におとす。
｢熱心だな｣とおもいきや

眼ん玉だけ、エイベルの目に

置いたのがわかった
その間２秒。

気づかないふりをした

バグった、キョリ感

そんな近くに　かおが
あったのか… 
近寄らないことにしてるのに
コワイから。

スマホ長さ１個分のキョリ…

　ニンゲン、怖い

殺される距離、刺される距離

背すじに
ゾワっと　なんかがくる！

＊+＊+＊+＊+＊+＊+
side-f
あのひとのかおが
正面にある！

紙を見るふりして
目だけで　あのひとを捕らえた

　　うつくしい……

横にくっつこうとするけど
いつも いつも
あのひとは　筋肉を硬直
｢あの！フロリド、
ちょっと……ちかい｣
｢あんま近いわ｣と。

    オレを拒否

いつも　
オレのしょうもない話を
あははと笑ってくれる、あのひと。
小さな声で
つぶやくように言った
しょうもないダジャレも、
あのひとは『あはは』と
涙を流しながら
高らかに笑ってくれる。

失敗も　あのひとが笑うと
軽くなる。
軽くなるどころか、

｢失敗も いいもんだ｣とおもえる。

あのひとはこう言う

｢ココでいっぱい失敗したらいい。｣

｢だって、本番に失敗しなくなる｣

｢いっぱい間違えとこう！｣

すげえ。
マジ最強。

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33yrs side-f 20th Nov.
オレのココロ
オレが自覚したココロ。
あのときだ！

Wednesdaysから
｢Saturdaysに
レッスン日が移る｣と なった
あのときだ。

父さんが土曜日
部活のザブ顧問をしている
バスケットボール部、
｢送迎がむずかしい｣
と、言われた、

そっから
オレは　レッスン中も
真っ暗闇で
行くには行ってたが
ため息をついて
ばかりだった。

｢調整する｣と あのひとに
言ってはいたが、
なかなか うまい案が
みつからないらしい。

ほんとに あのひとに
会えなくなる！？
と、想像すると、
ぜんぜんなんにも
出来ない……

いちおう宿題は やっておこう
あのひとを困らせてはいけない

て、こんな姿を
見せてるだけで、
かっこわるいけど、オレ
自覚してしまった。

　　どうしようもなく
　　あのひとが好きだ

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33yrs side-a 13th Dec.
あしたは 電気屋さんがくる日
当日は　気力がわかない
今のうちに大部分の片付け
しておこう！

やっぱ眠るのは　
２階の自室がいい
と、おもったけど、
ものをどかしてみると、
おかしの粒や、包装紙やら、
得体の知れないものの
オンパレード…

こんなとこで眠るのゾッとする

てなことで、

ちょっと遅れてきたmy periodが
異様に眠気を誘うのか

もう、この仏間でいいや…

敷布団ないけど、
ホットカーペットが
ぬくぬくしてるから、
コレだけで眠れるかどうか
実験したいから、
うん、ここで眠ろう

そっか、ざぶとん！
ざぶとんあるやん♫
え？…… あのこのにおいや…
どないしよ……
｢近づかんとこ｣て
めっちゃ気をつけてるのに
　
　なんか　良い香り する

そんなふうに　思うようになった。

自宅のこの、和室で、仏間での
このお部屋に　引っ越したら
いろんな子の"におい"が
わかるようになった。

最初は 高校女子だけの
においやった。
ま、それは、前のレッスン室でも
｢女子高生のにおいってヤバイ｣
｢これ、男性がクラクラするやつだ｣
って思ってたから、
まあまあ臭いに敏感なうち。

まあ　しゃーないな
敏感やもん、うち

と、諦めててん

関西人でもなんでもない、
大阪市７年吹田市２年
あとは、朝ドラで
関西弁を学んだだけの
なんちゃって関西人や

そんなんでも、
頭ん中で会話するとき
感情がたかぶってるとき
関西弁でしゃべってる自分がいる

スーハーしたくなる
ってこういうことか

オタク系男子の気持ちが
わかった気ぃする…
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#2へ つづく