シン富裕層へのビジネスはリセールバリューとコミュニテイである
富裕層は変わった。新しい『お金持ち』とは。
お金の使い方が変わったシン富裕層たちが求めるのは単なる贅沢品ではなく『本当に価値があるもの』。
価格ではなく、『価値』や『体験』に強い関心があり、消費パターンが変わりつつあることが、最近見聞きするニュースから感じ取れました。
コロナ以降、マーケティング戦略や商品展開の視点が大きくシフトし、企業の様々な試みが出始めています。
今回の感じた学びは以下通りです。
●価値とは、コミュニティとリセールバリューであり、『本物』を求めている
1.富裕層の変化とその背景
かつての富裕層は地主や土地を受け継ぐことで財を成す事が主でしたが、今では起業家や株式投資家などが新しい富裕層になってきています(シン富裕層)。特にアメリカでは、株式の96.5%が富裕層に所有されているそうです。
日本でも昨今の資産家と言われる人は、企業家や株式投資家が増えてきている印象です。
ちなみに日本の富裕層は階層ごとに分けられており、以下通りです。
【純金融資産保有額の5つの階層と世帯数(割合)】
・超富裕層
→ 5億円以上 8.7万世帯(0.2%)
・富裕層
→ 1億円〜5億円未満 124.0万世帯(2.3%)
・準富裕層
→ 5,000万円〜1億円未満 341.8万世帯(6.3%)
・アッパーマス層
→ 3,000万円〜5,000万円未満 712.1万世帯(13.2%)
・マス層
→ 〜3,000万円 4,125.7万世帯(78.1%)
マンションの同じ階に10部屋並んでたら、2部屋は資産3,000万円以上の世帯ってことですね。
(う、うらやましいぃーー!!くぅー!)
またアメリカの高級フィットネスクラブは年会費600万円で、トレーナー、整体師、栄養士などによる最高級のサービスを提供している様です。
このジムに通える人は当然同じ様なステータスの方ばかりですので、同じ階層との『出会い』も多く、新たなビジネスパートナーと巡り会うための社交場にもなるみたいです。
2.価値消費へのシフト
価格よりも「価値」を重んじるシン富裕層の消費は、いくつかの具体例で見ることができます。
例えば、昨今では、映画館でのプレミアムな体験を提供する6,500円のチケットが登場し、ファーストクラスのような快適さが提供されています。
また、ハンバーガーは3,000円に値上がりし、野球場のボックス席は年間100万円を超えるなど、プレミアム商品やサービスの提供が進んでいます。
これらは一部の富裕層が求める「特別な体験」に対応した動きであり、富裕層向けマーケティングが隆盛を極めています。
3.資産性と持続可能な消費
シン富裕層は、単なる消費ではなく、長持ちするものやリセールバリューのあるものを求めています。耐久性や資産価値を重視する消費傾向は、これからの社会において持続可能な消費文化の形成に寄与する可能性があります。
また、メタ社のマーク・ザッカーバーグやアリババ・グループのジャック・マーなどが日本に訪れた際に、刀や盆栽を求めに来たそうです。こうした伝統的な価値もシン富裕層に支持されているようです。
現代のシン富裕層が求めるのは「物質的な豊かさ」ではなく、「価値」や「体験」に変化してきており、この変化に目を向け、ただ消費するのではなく、より深い価値を探求していくことが、この層に近づくヒントになるのかもしれません。
高価格帯の商品が最近目につきますが、デフレに慣れてしまっているせいか、もっと安い物無いかなぁ、と探すクセが抜けません。。
この気付きを活かすためにも、まずは、高額なハンバーガーを食べてみたり、松竹梅の松、うなぎの特上など頼もうと思います。
(お財布とよーくよーく相談しながら、ですが)
※非常に粗い分析で申し訳ありませんが、この様に様々なニュース等から感じたことを、綴っていこうと考えています。
『もっとこんな観点あるよ』とか『この業界はこんな動きをしてるんだよ』等あれば、お教えください。