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時間を投資するという考え方について

先日、未経験職種に転職したいという方とどんな転職先がいいかという話をしていたときに、「投資をする」という考え方ってとても大切だなと感じました。

家計管理の文脈で「消費」「浪費」「投資」のについてシンプルな説明を聞いて理解しやすかったので、それを時間に当てはめて考えてみようと思います。

消費・浪費・投資の定義

検索するといろいろな説明サイトが出てきますが、シンプルな説明で腑に落ちたのはこちらです。

  • 消費:価値が上がりも下がりもしないもの
    (生活必需品など)

  • 浪費:価値が下がるもの
    (衝動買いしたけど使わなかったもの、無駄な飲み会など)

  • 投資:価値が上がるもの
    (株式投資、スキルアップや資格取得のためのセミナーなど)

この割合が大切で、投資がゼロだと今のためだけに生きている状態になっています。

価値が下がる/上がると書いていますが、「この使い途は絶対に浪費」などと決まっているわけではなく、自分次第なところも大きくあります。
浪費の例に無駄な飲み会を挙げましたが、飲み会でできた人脈がその後に活きたり、飲み会が活力になってその後のパフォーマンスが向上したりするなら投資になります。
逆に、セミナーに参加してもスキルアップしながったりそのスキルを全く活かしていなかったりするなら浪費になります。

時間に置き換えるどうなる?

さて、ここからが本題です。
キャリアのお悩みには「時間という限られたリソースをどう使うか」も関わってくると感じているのですが、さきほどの定義に当てはめるとどうなるか考えてみます。
(もちろん、お金の話もキャリアに関わってきます)

  • 消費:価値が上がりも下がりもしないもの
    (自分にとって必要な経験スキルや人脈が得られない、生活費を稼ぐための仕事)

  • 浪費:価値が下がるもの
    (暇つぶし、無駄な飲み会など)

  • 投資:価値が上がるもの
    (自分にとって必要なスキルや人脈が得られる仕事や活動)

絶対的な分類があるわけではなく自分次第だよね、というのは家計と同じです。
同じ仕事を任されていたとしても、給料をもらうための最低限の仕事をするのか、そこで自分に必要なスキル強化のためのチャレンジをするのかによって、消費か投資かが変わってきます。

とはいえ、その人にとって消費になりやすい仕事/職場、投資になりやすい仕事/職場というのもあると思います。
特に新しく何かにチャレンジしていきたいのであれば、それがを実現していけるのかは大切です。
転職となると、給与や福利厚生などのわかりやすい条件面に目がいきがち。生きて働いていくためにはもちろん大切で、同じ仕事をするなら手厚いほど嬉しいのは当然ですが、自分に必要な最低ラインを知っておく必要はあるよなあと思います。

たとえば、
A社:
年収は今より+100万円
ただし、自分が求めるスキルアップは望めない
B社:
年収は今と変わらない
ただし、自分が求めるスキルアップを望むことができ、3年後に再度転職すれば年収+200万円の可能性がある
なら、B社という選択も取れるようにしておきたい。
わかりやすくスキルを例にして書きましたが、要するに後々の自分のためになるのか?ということですね。

プロティアン・キャリアの資本論

ここまで書いていて、これって少し前に読んだプロティアン・キャリアの資本の考え方だなと思い出しました。
プロティアン・キャリアでは「ビジネス資本(スキルなど)「社会関係資本(人脈など)」「経済資本(金銭や財産など)」の3つの資本をいかに戦略的・計画的に蓄積するか?ということを考えています。
その中にはまさに、ビジネス資本や社会関係資本を経済資本に転換するという話が含まれました。

自分自身について考える時も相談に乗る時も、心に留めておきます!

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