「独身だけど、今日から親になります」 子供の感情を抱えて大人になった人への日記-3
子供の親になるってのは大変です。
まず大人の私より、彼は忍耐力が無い。だから対等の話し合いが成立しません。
すぐ感情的になって、論理的に話す事を放棄します。でも理由は言わない。あるけど言わない。
もしかしたら、自分でも自分のもやもやの理由が説明できるほど理解していないのかも。
そんな時ってありませんか?
そんな時は一旦こっちの言いたい事を聞いてもらう事は諦めます。
子供にとって、親の言葉とは刃物のような物。
だからこそ、こんな時私に武術を教えてくれた人の言葉「一撃必殺」と言う言葉を思い出します。
内容をまとめるとこう言う話でした。
・刀で何回も斬り付けていたら、鎧を着てない人
が相手でも刃こぼれする。
・だから相手の隙を狙って一撃で仕留めなさい。
・それがすぐにできないようなら、刀を鞘に納めて機会を作りなさい。
物騒な話ではありますが、知恵に満ちた言葉だとも思います。
今日は機嫌が悪い“息子”に、私の言う事を聞いてもらうのは、一旦諦めてなだめる事にします。
彼が大好きなお寿司を一緒に食べて、彼のわがままを聞いてあげるんです。(“財布の中身がー!”と思っても表情はクールにw)
そうして話を聞いてるうちに、彼の急所が見えて来るかもしれません。
そこに適切な一撃のみを繰り出す。
ただ撃ち込んで殺すだけなら、そんな事は考えませんが、長い年月で「活人剣」や武道と呼ばれるようになった物には、人を活かすための理(ことわり)も含まれているようです。
案外これができてないお母さんが多いように感じます。
私の母も祖母も「私の話を聞け!5分だけでいい」と言って1時間位話し続けるタイプでした。
男も彼女の話を「そうだね」と聞く努力をします。下手にアドバイスを入れようものなら火に油だと、経験則で知っています。
性別でレッテルを張る訳ではありませんが、女性の方が話し上手が多い反面、話したい感情を抑えて傾聴するのが苦手な人が多い傾向があるのです。
でも子供は大人より伝えるのが下手で時間がかかります。彼の至らぬ点を指摘していたのではそれこそ無限に労力を持っていかれます。
だからこそ「押してダメなら引いてみる」を試してみます。
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