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商品批評 グレープジュース

 値段が安かったから、あんまり文句はいえんけど、

 ほんまに、世の中にこれ以上……

「どうでもええ」という味は、ないんとちゃうか? と思えるような味です。

 水を飲むよりは、少しリッチな気分かな? という感じで、ついつい、パックで沸かして冷ました、麦茶、を飲み直してしまいます。

 スジャータ……社名の由来はたぶん、修行を終えてヘロヘロのお釈迦様に、乳粥を飲ませた村娘の名前でしょうね。

 センスあります。この会社、コピーのセンスは抜群なんです。

 この会社がシェアNo. 1なのが、コーヒーに入れる、白いやつ。

 あれ、関西では"フレッシュ"と呼びますが、よそでは、違うらしいです。

 それが発売されたのは、昭和51年。

 そのコピーが、

「褐色の恋人 スジャータ」でした。

 誠に見事なコピーです?

 まあ、アホな反日新聞とかが、人種差別やと騒ぐかもしれませんが…。

 私が憧れまくった、サッカーの王様ペレなんか、「黒い真珠」と称賛されていたわけで、今なら一発アウトですな、知らんけど。

 「褐色の恋人」の、恋人は、褐色であるところの珈琲の愛人、ということですな。
 それがすなわち、スジャータという、白人…失礼…白い乳製品やと。
 
 翻って、そのスジャータは、もともとお釈迦様に乳粥を飲ませたことがある。

 世の中、たしかにお釈迦様が説いたように、縁起……縁で、つながっています。

 そんな、名門スジャータ。めいらくグループ。

 大丈夫かなぁ…? フルーツフェスタ。
 これ、役員会で、試食会をしたんかなあ…?
 会社のチェック機能、ちゃんと機能してるんかなあ…大きい会社やのに……。

 ワシがこのグレープジュースのコピーをたのまれたら……そうですねえ、やっぱり、

「お水の恋人」かな?

 これ、職業差別とちゃいますよ。

This drink is a sweetheart of water.

 いうことでっせ、そうでないと、お釈迦様に、失礼ですがな……。  了

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