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暮れゆく年の瀬に もの思う

時間はたっぷりある
ゆっくり考えようじゃないか

『初心』時代の自己紹介

  • 蒼茫たる原野をただ走ってみたい

  • 目を閉じれば旅の途中の峠の様子が思い浮かぶ

  • 大地に耳をつけて地球の鼓動を聞ける

  • 砂浜に行くと必ず駆けてしまう

  • アツクなって語ってしまう

  • 感動すると眠れない夜を過ごす

  • やたらと涙腺が弱い

  • 独創性こそが最大の能力だと思い

  • 詩人になりたいと考えたこともあり

  • ベートーベンとジャズが共存する

  • ひとり静かに飲む夜もあり

  • 男の狂気にロマンを感じる

  • 人間の力を信じていたい

  • 歴史に名前を残したい


夢を追い幸せを食べる虫

未知なるものに好奇心を向けて、様々な方法によってこの欲求を満たそうとしてきた。そんな気持ちを殆どの人は、もともと持っているのではないだろうか。

山の向こうには何があるのかと、日没になると母親に尋ねた子どもの頃の方が、今よりも遥かに学者だった。

子ども心を棄てきれずに「夢を追い幸せを食べる虫」(自称)である私は、前にある未知なるものを見つめられるよくきく眼と、それを輝かせるに足るだけの涙を、今年もまた追いつづけることになるだろう。

〔1983年新年決意文から〕