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もうひとつのルーブルにみるアブダビの未来への提案

今回の中東ツアーで直前に立ち寄ることを決めたのがアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビだ。何度も招聘頂きながらなかなか足を運べなかったのだが、今回バーレーンとヨルダンセッションの間に弾丸でやってくることができた。エミレーツといえばドバイが有名だが、新しい富と古い富と称されるほどその差は歴然だ。アメリカ人の友人はWASHINTON DCだよ、とよく言うがやってきてみるとそれは急激なスピードでキャッチアップする新しい中東の姿をみることが出来る。ともに車で1時半間程度、140離れていない場所ながら、この差が存在するというのが都市の面白さだろう。

有名な話では世界一高いビルで有名なブルジュ・ハリファがある。元々がブルジュ・ドバイだったのだが、リーマンショックで冷え込んだ世界経済に影響されwて財政難に陥ったドバイに対して援助したのがアブダビだった。アラブ首長国連邦第2代大統領の名前を冠したブルジュ=タワーに改名されることになる。ドバイが非天然資源財源であるのに対して、アブダビは石油・天然ガスでの財源であるアブダビの石油・天然ガス資源のみでUAEのGDP64%なので、以下に重要な国家財源なのかが分かる。サウジアラビアのVISION2030もそうだが、現在アブダビは新しいセクターとして、工業、石油化学、再生エネルギー、そして観光に力を置いている。

2日という少ない滞在で僕が感じたのこの都市の魅力は、真の意味での多様性だと思う。ちょうどヒラリー・クリントンも参加していたFORBESのカンファレンスでは、政府チームを紹介してもらったが全員若い女性だった。非常にアクティブであったし、新しい中東を感じさせるにはこれ以上ないプレゼンスだった。ドバイが新しい中東をシンボリックにイメージさせたカバーページみたいな存在だったとすると、アブダビは歴史と未来の融合だ。カルチュラルファウンデーションでは、センスある実に見事な融合美の中に、子どもたちが自由闊達に遊べるスペースが完備されて親たちが一緒に遊んでいる姿がみられた。それはもう一つのルーブルでもある、ルーブル・アブダビでもそうだった。子どもたちへの教育の専用コーナーがあり、ところどころでデッサンをしている姿が見られた。

都市開発の最大のプロジェクトが5つの美術館の建設と、その中心となるGROVEだろう。先述のルーブル・アブダビは案内された最初に「UNIVERSAL」がテーマだと伝えられた。展示の仕方も地域別、年代別ではなく図書館のようにカテゴリーでショーケーシングされており、デジタル表示とインタラクティブに案内されて非常に見事だった。美術展示を新しい表現スタイルで提案されたかと思うと、ヤシの木の葉っぱの木漏れ陽をイメージしたジャン・ヌーブル建築のシーリングの下で亀たちが泳いでいる。聞けば病気になった亀の療養プールだという。その言葉を聞いた瞬間に、僕はこのアブダビが本当に好きになった。

Cultural Authenticity
Diverse Natural offerings
Dynamic family-leisure entertainment

アブダビが掲げる3つの観光の柱、その先にはもちろんビジネスオポチュニティーがありますよというピッチなのだが、7つある首長国の中でもこのアブダビの各品的な進化は色々な国や都市をみてきたが特筆すべきものだと思う。ルーブルに続き
ここにグッゲンハイムが登場する。映画時代にフランク・ゲーリーの映画を手掛けたことが懐かしい。アブダビに登場するルーブルとグッゲンハイムをみて、本国の二番煎じと思う人たちは限りなく世界の現在から取り残されるだろう。


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