2024年、夏に考えたこと。
かみむら牧場代表の上村新太郎です。
NOTEをしばらくぶりに更新します。
北海道は短い夏が終わり、すっかり秋です。朝、夕にはストーブに火が入る
ようになりました。もうすぐ雪も降る頃です。
そろそろ、和牛肉で、「しゃぶしゃぶ」、「すき焼き」が
合う季節ですね。
お肉屋さんは、秋ごろになると人の「口」が変わる、と言いうのです。
「焼肉系」から、「鍋物系」に変わるからだそうです。
いわれてみれば、そうだなぁ~と思います。
それにあわせて、お店のお肉の「棚替え」をするそうです。
和牛肉で「しゃぶしゃぶ」、「すき焼き」、「ボルシチ」・・・。
いかがでしょうか。食欲の秋ですから。
しかし、「和牛肉」は相変わらず、高いですよね・・・。
なぜ、小売りの価格が高止まりしてるに、生産者は赤字経営なのか?
円安の影響で生産資材の値上がりと枝肉価格の大幅な下落・・・。
この状況を業界内でも、いろいろ分析されてる方がいますが、今一つ納得できないのです。どこか肉牛業界全体の構造的な問題が大きいのではないか、と感じています。
このことについて、自分なりに分析中です。機会があれば書きたいと思います。
牧場開業当初から、「生産から販売」までできる牧場を目指してきました。
やっと、自分で納得できる和牛のお肉を生産できるようにもなりました。そこで、この夏に、ウチの牧場で生産した「和牛肉」を食肉のプロの方に試食して頂きたく思い、不躾にも、数社にお配りして、試食をお願いしてみました。結果は、おおむね高評価を頂くことができました。
また、松坂牛で有名な三重県で、お肉屋さん(焼肉屋も経営されてる)を経営されてる方が、北海道の田舎町にあるウチの牧場に見学に来ていただきました。牛肉に関するお話もいっぱい聞けましたこと、本当に嬉しかった。
農協や市場を通さないで、牛肉を販売できたなら、直接お客さんとつながれるんだぁ!って。
自分も含め、多くの生産者は、生産物を農協に収めたり、市場で売れば仕事はそれで終わり、価格は相場にお任せ。自分では決められない。
世の中が安定している時は、それでいいのかもしれません。
でも、これでは、つまらない・・・。
今年、夏に62歳になりました。
牛飼いができる時間も、だんだん少なくなってきました。
牧場を開業したころに計画した「生産から販売」ができる牧場、
そろそろ、最終ステージに入ったようです。
自分の生産した「和牛肉」に値段をつけて、自分で売ろう!
そんなことを考えた夏でした。
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