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近藤、土方、沖田…新選組の中核が剣術を磨いていた道場

都内アドベンチャーサークル「WAGNAS」のアキラです。

今年の秋は新選組の秋!

ということで都内の新選組に関わる場所に行ってきました!

やってきたのはここです

都営地下鉄大江戸線の牛込柳町駅です!
新宿区にある駅なのですが、多くの方がイメージする賑やかな新宿ではなく落ち着いた雰囲気の住宅街です。

そしてこの牛込柳町駅の近くには幕末の時代にある剣術道場がありました。

その道場は「試衛館」新選組ファンの人以外にはあまり馴染みがない同情かもしれません。

それこそ以前に紹介した『江戸三大道場』の一つである北辰一刀流の千葉周作の道場「玄武館」の知名度は高いですよね。


この試衛館の流派は「天然理心流」これなら聞いたことありますでしょうか?

あの新選組局長の近藤勇が京都で新選組を結成する前、江戸で天然理心流四代目として道場主となり土方歳三や沖田総司達と共に稽古に汗を流した道場なのです。

幕末の頃の江戸は言わば剣術道場ブームとなっていて江戸の各地にさまざまな道場があり多くの人が剣術を習っていました。

現在の剣道に近いような竹刀を使って面や銅や小手を打つスポーツに近いような道場が多かったのですが、この天然理心流は実戦を重視している流派で太く重い木刀を使って素振りをしているくらいでした。

言わば剣道の試合はそれほど強くなかったけれども真剣を持った斬り合いは滅法強かった流派だったと言われています。

その試衛館は江戸の江戸市谷甲良屋敷にあったとされていて現在の地図だと

市谷甲良町にあたります。

ということでその試衛館があった市谷甲良町を歩いて試衛館跡を探してみます!

まず地下鉄出口から地上に出るとこんな感じです。

やはり新宿の中では落ち着いた雰囲気ですね!

では甲良町の一画を歩いてみます。

このような静かな住宅街でこのあたりに昔は道場があったような雰囲気は感じられません。

そして全く新選組の街という雰囲気もありません。

本当にここに試衛館があったのかな?
実は自分が勘違いしているだけなのかもと不安がよぎります。

甲良町を歩くこと約10分、全然それらしいものはありません。

そして市谷甲良町の区画を一周して最初にきたところに戻ってきてしまいました…

「もしかしてこれは試衛館跡なんてなかったのか」とそのまま帰ろうとしましたが何か見落としているところがあるかもしれないともう一周してみることにしたら…

先ほど通り過ぎていた袋小路のような所に何やら鳥居があるのを発見!
これは何かな?と近づいてみると…

「試衛館」跡と記された標柱を見つけました!
正直、これを見つけた時はとても嬉しくて1人でガッツポーズしてしまいました!

北辰一刀流の道場跡や神道無念流の道場跡はもう少し案内板みたいのもあったのですがここはこの標柱だけでとてもひっそりとしています。

しかしそれでも新選組が好きな自分はとても嬉しくて気がついたら何枚も写真を撮っていました!

この辺りで近藤勇や沖田総司、そして自分が敬愛する土方歳三も稽古していたのだな…と感慨に耽って3分でいいからその時代に戻って稽古姿を見てみたいなとかをしばらく考えていました。

この鳥居を土方歳三も毎日見ていたのだな…


ちなみにこの周辺はこんな感じです。

これはなかなか見つけられないわけですよね!

近藤勇がこの試衛館で天然理心流の稽古の時に一番重要視していたのは「気組み」現在でいう気合いです。

これだけ聞くと近藤勇は一昔前の体育会系の根性論が大好きな人みたいに感じますが、そうではないのです。

新選組が世の中に広く知れ渡ることになったあの池田屋事件で近藤勇はこの気組みが実戦で重要だということを自ら証明しているのです。

池田屋事件は新選組が手分けをして京都中を探索してたまたま倒幕派の志士が集まっていたのが池田屋で、新選組は隊を分けてそれぞれ探索していたので少人数でした。

具体的にいうと池田屋にいた倒幕派の志士が二十数人に対して新選組が最初に斬り込んで行ったのはたったの4人だったのです。

近藤勇、沖田総司、永倉新八、藤堂平助の4名が二十数人の敵がいる所へ乗り込んで行って、手分けをして探索をしていた他のメンバー達が到着するまでの1時間以上斬り合っていたのです。

この4人は剣術は相当の手練れですがそれでも多勢に無勢、沖田は血を吐き、藤堂は眉間を斬られ両者とも戦線離脱。
新選組で最強と言われていた中の1人であった永倉でさえも親指の付け根を負傷してしまうのですが、近藤勇はなんと無傷で池田屋事件を乗り切っているのです。

そして後の永倉の話によると、人数的にも分が悪く途中で心が折れそうになったりもしたが近藤さんの力強い掛け声が肚に響いて勇気が出て乗り切れた。
みたいな事を言っているのです。

味方が勇気づけられるくらいなので敵からしたら近藤勇の掛け声だけで怯むくらいだったのでしょう。
そしてこのような不利な状況の中でも臆する事なく乗り込んで行った近藤勇が池田屋事件で活躍できたのは近藤が天然理心流で重要にしていた「気組み」のおかげなのでしょうね。

そんじょそこらの中途半端な根性論ではなく本当に肝の座っていたのですね。

そのような近藤勇を形成していった天然理心流がこの試衛館で教えられていたのだなと考えるとロマンがありますよね!

自分がもし子供の頃に戻れるのなら天然理心流を学んでみたかったなと感じています。

そして新選組の原点ともいえるこの試衛館跡、新選組が好きな方はぜひ訪れてみてください!



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