金融庁職員のインサイダー取引の件でワールドビジネスサテライトの取材を受けました
私が企業開示課にいたのは1年だけで、しかも企業開示課のメインの業務ではなくちょっと特殊な業務をしていたので、「元企業開示課」といわれるとやや違和感がなくもないのですが、なんにせよその課ににいたことがあるということで取材を受けました。
個人的には、これまで何度か書いてきたように、現時点では個人の犯罪（の疑い）に留まる可能性が高いと思っており、これをもって市場の信認が失われるとか、金融庁の組織的問題であるとかは思っていません（もちろん、続報がでればまた別です）。
ただ、金融庁というのは、たとえば保険会社の営業職員が顧客から金をだましとったときに、組織に問題がなかったかなどを厳しく追及する立場です。実際、過去の保険金不払い問題や、最近のビッグモーター問題などは、「個人だけの問題ではなく、組織的な問題があった」と認定され、保険会社に厳しい処分が下っています。
今般の不祥事を受けて、金融庁は民間金融機関の模範となるような対応が求められるでしょう。
よければ著書もみていってください。