人狼将棋勝ち方講座② 人狼の手筋
前回の講座の続きです
筆者は将棋ウォーズ三段、どうぶつしょうぎウォーズ三段、ついたて将棋レート1800経験者です。
人狼将棋レート99999 名人++ 勝率88.4% (1123/1270)
直近100戦で無敗です。100回やって100回勝てるゲームです。
運ゲーではありません。この講座を参考にして手筋を覚えたら絶対勝てます。ぜひ参考にしてください。
今回は人狼の使い方について書きます。
人狼コマについて基礎情報
本将棋の金将とおなじ動きをするが自分では相手のコマを取ることができず
取られると逆に相手の駒をとってしまい、表人狼となるコマ。
つまりこいつは自分自身が効きになっているコマです。村人が前1マスなのに対してこいつはその場1マスの効きです。
強いコマと思われがちですが1マスしか効きがないのは村人と同じなのでバレてしまえば弱いです。手筋をしらないと村人以下の価値のコマになります。コマの価値のについてはこちら。
人狼コマを使うときのポイント
・序盤は人狼だとばれないようにする
・占い師の位置を常に把握しておく
・終盤は相手のマス目を埋めるコマとして使う
人狼コマの手筋
・斜め前に移動してはいけない
基本。人狼はバレたら村人以下の攻撃力。
下記画像はダメな例
このように初手で斜めに移動してはいけない。こんな事ができるのは狩人か人狼しかありえない。王様だと2手目に負ける可能性があるし相手のコマをどうせどれも取れないのでハイリスクノーリターン。
しかも相手がこれを占い師以外で取ってきてくれたとしても金将と同じ動きなので次に逃げる場所がないため最強のコマである表人狼が次に取られてしまう格好である。
相手からするとこれが仮に狩人だったとしても王様に当たっていない限り次にコマを取ってくるかどうかでこれが何なのか判断すれば良いので本当に悪手。初心者あいてには勝てると思うが一生やらないでほしい。
基本的にはなんのコマなのかわからないように1歩ずつ前にだすのがいい。たとえ一気に斜め前に移動できる状況でも上に移動して左に動くなどわざわざ2手かけたほうがばれにくい。とにかく斜め前に移動するのは相手にバレてからである。
・占い師がいないときは強気にでれる
下図は序盤でよくある先手駒損定跡
初手に村人をついて占い師にゆうゆうと取られてしまう図
これはほんとうによくある。とられたので取り返すと
相手も同じような配置だったので狩人で取られてしまう。先手駒損定跡。
こういうときどうするべきか
正解は人狼で騎士か占いのふりをして一歩ずつ前に進み狩人の効きに放り込むことである
あいてはこれが人狼だと気づいてとらず前に村人をおいてきてくれた。
これが大悪手である。
先手がここで王様を前にだすとどうだろうか
図をよくみてほしい。あいてが次にできる合法手がない。
このような状態のことをツークツワンクという
そう、占い師の所在がすべてわかっているときは人狼はとても強いコマになるのである。相手がやるなら人狼を王様の前にだしてくることくらいだが狩人はバレているので人狼だと即バレしてしまうしこちらは占い師を持っているので対処は容易である。先に述べたように人狼は斜め前に移動してはいけない。
人狼将棋ではパスができないルールなので相手が何をしてもこっちが有利になるという状態をつくれる。この一連の手順を知っているかどうかで人狼の価値が1点から5点になる。ぜひ覚えてほしい。
ツークツワンクとは?
余談だがツークツワンクについて説明しておく。
もともとはチェス用語でドイツ語(Zugzwang)で「動きの強制」「差し迫った状況」を意味する。
できればパスしたいがルール上パスができない局面のこと。
人狼将棋でもこれは大変有効。ぜひ狙っていきたい。
・相手のマス目を埋めるために動かす
上記の図はすでに必勝だがわかりやすい例なので紹介しておく
後手は村人しかもっておらず村人と占い師で王様を包囲しており後手は満身創痍である。右上に人狼がある。流石に気がついていて王様はでとることなく左に逃げるが
人狼も左によせて王様が動くスペースがなくなった。
そう。ツークツワンクである。あいてはどこかに村人を打つか占い師を前にだすしかない。いずれにしてもこちらの王様に取られるのを覚悟するしか無い。
このように相手が王様を左右に動かし続けるなどおなじことを繰り返しできる状態のとき千日手を打開するためにバレバレでも人狼を投げつけて、あいてのマス目を埋めるために使うことがある。人狼だとバレたら相手が動くスペースをなくすために使うのが良い。
以上人狼の手筋でした
講座③につづく・・・
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