丁寧に暮らすということ
私は丁寧に暮らす人に憧れている。
実家は父がほとんど家庭に興味がない家だったので、共働きの母がずっと家を仕切っていた。
仕事をしながら兄弟を3人ほぼ一人で育てるというのは、相当大変だったことと思う。そのせいもあり、家はゴミ屋敷状態であった。
私は小さい時は几帳面で、そして素敵な部屋を作ることが夢だった。
姉の何かの雑誌の付録で部屋づくりの本をひたすら見て、自分の部屋を妄想したものだ。
きちんとそろった収納、季節ごとに変わるカーテンやテーブルクロス、ピシッと服がかかったクローゼット、テーブルにかわいい花瓶に花を挿して飾り、朝からそのテーブルで美味しい朝食を食べる生活・・・。
しかし、いざ一人暮らしをしてみると、どんなに頑張っても理想の生活にならない。
現実的なお金の問題と、怠惰な自分と、貧乏性な自分との闘いになってしまうのである。
それと何より丁寧に暮らしたい人の必須スキル
『早起き』。
私はとにかく早く起きるのが苦手なのである。
もうこの時点でアウトな気もしてくる。
だから最近はせめて起きている間にできるだけ掃除をしたり、布団を干したり、洗濯をしたり、花に水をあげたりするようにしている。
もしかしたら、そのうちあれもしたいこれもしたいという気持ちが沸いて早く起きるようになるかもしれないし。
丁寧な暮らしと程遠い私が丁寧な暮らしに憧れる日々はまだまだ続く・・・。
553文字/26分
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