西武 栗山の考察
この間の中川家&コントで大島裕行の応援歌を歌いましたが、そのまま放送されるとは思わなかったです。なんだか嬉しかったです。
埼玉西武ライオンズの歴史はこの人間が主人公と言っても過言ではない。栗山巧(敬称略)という男は西武を語る上で、最重要人物だ。もし、引退とならば全ライオンズファンは悲しむだろう。
当たり前だが、実績を残してきたから22年もプロ野球の世界で戦えている。打率3割3回、2000本安打達成、1000四球、本拠地1000本安打、ベストナイン4回、ゴールデングラブ賞1回、最多安打1回
成績や記録を見てもらったら分かるように、走攻守でチームを支えてきた。勿論、厳しい世界でこの数字は立派だ。しかし、派手な成績ではない。
かつて、西武に在籍していた清原、秋山、松井稼頭央。現役だと他球団に移籍した浅村、森、中島などに比べると栗山の成績はそこまでずば抜けていない。
しかし、ライオンズファンは皆栗山巧に憧れ、ライオンズ史上最高の選手だと認識している(同期の中村剛也もだが)。何故だろう。
一番の理由は、筋を通す人間であるからであると思っている。西武で活躍した選手は9割の確率で移籍する。FAは自分の権利だし、大リーグでプレーしたい夢を我々は止めることは出来ない。一般社会でも、会社が嫌になったり、夢を持ったりしたら退職する。
栗山は出ていかなかった。今もいてくれている。勿論、ファンは平等に選手を応援する。最大級の体の髄から全力で応援する。その全力の応援が栗山には100%で届いていたのだと思う。多少でも、普通の社会人でも同じだが野望や不満があると聞こえなくなる。最近のインタビューで「ライオンズが好き。」と語っていたが、若いころから好きと思いながらプレーしてくれていたのだろう。芸人もそうだが、ファンがいて舞台でネタができる。ファンがいるから球場でプレーできる。その根幹を理解してプロとしてプレーしているのだろう。
栗山はライオンズの歴史で永遠に語り継がれるであろう、FAを取得し、宣言残留をした。基本的に西武の選手はFAを取得したら行使して他球団に移籍する。
当時の会見で「その権利(FA権)を持っているだけで、選手やファンの方、関係者の方が『もしかしたら出て行ってしまうのかも』と、思うかもしれない。その選択肢を断つことが、『これからもライオンズのユニフォームを着て野球をやりたい』という思いの、最高の意思表示になるのかなと思いました」と栗山は語る。
栗山の宣言残留は非常に大きい功績だ。なぜなら今日まで続いているからだ。その後に中村を初め、増田、十亀、金子。最近で言うと、今の主力 源田、外崎までもが残留したのだ。外崎は会見で西武愛を貫く選手をかっこいいと言っている。
猛練習して成績を残すのは大前提ではあるが、筋を通すことにより人がついてくる。皆、幸せになる。
そこで、日本国民は栗山が現役のうちに、栗山から「筋を通す」という概念を学ぶべきだ。今の国民は自分の事しか考えず、人を不快な気持ちにさせても平気な顔をする。私も最近裏切られる経験をした。全員栗山の自主トレ先に出向き、筋を通すことを教えてもらおう。
しかし、忙しいから断るだろう。練習の鬼と言われている栗山は、国民に授業する時間があったら、ひたすらバットを振るだろう。今の腐った日本を変えるのは栗山しかいない。
私は悔やんでいる。栗山巧が地球上にたった一人しかいないことを。私は一家に一人栗山が必要であると思う。栗山を大量生産したいが、その方法が分からない。家にいたら間違いなく、人間の腐ってたるんだ性格は治るだろう。そして、家族一同で趣味を捨ててずっとバッティング練習するような人間になる。今の日本に栗山巧が足りなさすぎる。
もし、栗山が引退したら、3割の西武ファンは悲しみ死ぬだろう。それくらい、西武ファンは栗山を大事にしている。栗山には息絶えるまで現役でやってほしい。製薬会社には老化せず、飲むだけで20代の体になる飲み薬を開発してほしいと願っている。