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今年の新入社員は、どうやら「静かな退職」を目指している

今年、私の身近では1名、新入社員が入社した。
大学院のお手伝いをしつつ、他にも別のベンチャー企業でも働いているため、正社員だが週4日勤務で働いている。

本人は、明確な人生の「軸」を持っており、
それを達成するため様々な顔を持っているのだ。
(この歳で人生の目標を明確にできるなんて羨ましい!)

会社で働くのは、あくまで生活するためのお金を稼ぐ場所であり、それ以上でもそれ以下でもないとのこと。

与えられたことのみを行い、それ以上の成果は求めない、という姿を色々なところで見てきている。

静かな退職をしている部下、同僚とどう接するべきか

やはり、彼の態度について色々な声が聞こえてくる。

ミセカケだけでもやる気を持ってもらわないと、
やる気のない雰囲気はどうしてもチームに伝染してしまう。

ただ、注意するのはハラスメントだと思われないだろうか、、、となにも言えなかったりするものだ。

「静かな退職」を望む人は増えていくと予想される。
この事態を放っておいてよいものか、、、。

やらされ感がないように仕組み化する?

言われたことしかやらない、という人が増えていくと会社の業務はどうなるだろう。

みんなが働きやすいように、、、と先回って、だれにも気づかれずみんなのための作業してくれているような人もいるのではないだろうか。

多くの人が静かな退職を目指してしまったら、一部のいつも頑張ってくれている人に業務が偏ったり、
究極は、誰の仕事かわからない作業は誰もやらない、なんてことが増えてしまうかもしれない。

結局、あいまいにせず、これは〇〇さんの仕事、業務範囲はここまで、と海外のように業務内容説明書(職務記述書)を作ってしまうのが有効かもしれない。

評価制度の明確化(成果主義的なやり方)は意味あるのか?

静かな退職を目指しているような新入社員に、成果主義的なやり方は有効だろうか?
成果が上がれば、年齢問わず若いうちから給料は上がるし、責任のある仕事もできるようになる。
高い目標を掲げれば、努力してくれるようになるのだろうか、、、。

最近、気になっているインスタグラムのハッシュタグがある。「社内ニート」だ。
自身が社内ニートであることをインスタで公表しているのだ。
(#社内ニート で検索してみてほしい。)


仕事がないのは正直「恥ずかしいこと」だと思っていた。
仕事を任せられないという評価を受けているから、社内ニートになってしまうものだと。

でも、インスタグラマーの方々のコメント欄を覗くと、このような働き方を目指す人も多いことに驚かされる。

【研究結果】働きがいのない仕事はストレスが上がる

新入社員も、社内ニートに憧れている方もきっと、
自分が仕事よりも人生で大切にしたいことは何か?ということが明確にわかってるのかもしれない。

遊ぶ時間を大事にしたい。
家族との時間を大切にしたい。
趣味・推し活に時間とお金を使いたい。

迷いなく人生で大切にしたいことが分かっているのは、大変うらやましい。



ただ、ここで一つ、興味深い研究をご紹介したい。
働きがいの低い仕事をするとストレスが上がる、というのだ。


自分が貢献できている、と感じられることをしたほうが豊かに生きられる。

自分が人生で大切にしたいことは、誰かの役に立っている!貢献している!と思えるだろうか?
相手に「私って、必要だよね? あなたに貢献しているよね?」と押し付けてしまうことはないだろうか?

自分の人生で大切にしたいことは、「どんな人・コトに貢献することなのか」、自分に問いかけてみると、

あいまいな時間を過ごしたり、何もしないでやり過ごしたりする時間が減って、人生が豊かになるかもしれない。

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