見出し画像

あれは未来からのメッセージだったんだね

ウチに月という犬がやってきてから、月をより意識するようになった。


月とほとんど毎朝、山を散歩してた。

大阪にいた頃、毎日山に入る生活に憧れてたので、
その夢がいつの間にか実現してたなぁと後から気づく。

もう7年も前の事なんだけど、
そんなある日、初夏の山の中で、


月齢をジュエリーにしたらどうだろう!?
パーソナルなジュエリー!と、突然閃く


月(犬)が名乗る時に
私に三日月を見せて来てくれたように
その人それぞれに、守り神のように味方になってくれる月があるんじゃないだろうか?
生まれて来た日の月齢とか!

なんて、なんて、なんて、素敵なんだろうか!!!

大興奮した!
このアイデアが好きすぎて震えた。

慌てて山を駆け降りて、どんな形にしようか模索し始めた。冬にイベントが決まってるし、ちょうどそこで新作発表しよう!!

しかし、ここからがスランプの始まりだった。。。

もがき苦しんだスランプ期

当時は、「月齢のネックレス」を作ろうとしていたんだけど、
どの月齢でもかわいくなるデザインって、めちゃくちゃ難しい。
そして満ち欠けの色をどう表現するかにも悩みになやんだ。
メッキ、塗装、箔、漆、金属で色の変化を出すか?

もしくは金属じゃなく、ガラスで表現しようか?
ガラスにもかなり時間を費やし試行錯誤した。

立体でやろうと試みるも、月を自分で作る違和感があり、全然納得できるところにたどり着かず。

じゃあ平面でやるか?半立体にするか?

どちらにせよ全ての月の満ち欠けの状態がそれ単体で見た時にも、ジュエリーとしてかわいくなるという状態が難しかった。

半年くらい、ずっと堂々巡りな課題を考え続けていた

冬のイベントが迫っていて、間に合わすように無理やり形にしたけど、
やっぱり納得できず。
こんなに形にできないものはじめてだった。

月を形にするって、すごく簡単そうだよね? 
私もそう思った!
でもドツボにはまり、本当にもがき苦しんだ。
今までで一番つらかった時期かも。

もう悩みに悩み過ぎて、フラフラになった。
今の自分にこの壁を越えれる気がしなかった。
モノを形にする力が弱まってるなと感じ
創作活動を休止して、その間に自分がもっと、どっしりできるように足場を固めよう!と「巣作り」に梶をきる

女郎蜘蛛に憧れて巣作りにはげむ

「巣作り」は山で得た、もう一つのインスピレーション

年間通して山に入ってると色んな生態が見えてくる。

女郎蜘蛛が、子どもを出産する為に、
巣作りして、餌を捕まえ、お腹が大きくなってく様を見ていたら
メスが自分で巣作りして、出産に備えるって、なんてカッコいいんだろう!!と感銘を受けた。

私も巣作りしたい!!と古民家を探し
今の家に出会い、ダンナを巻き込んで、巣作り=古民家改修をはじめる
半年間、夫婦2人で仕事せず巣作りに励んだ。
屋根からやり直さないといけなくて、大変な作業だった

↓巣作りに興味のある方はコチラ(blogの巣作りカテゴリー)

その間に月がいなくなり、一年後に青(娘)がやって来て
子育てがはじまる。

子育てにエネルギーを注いでると、作りたいものがまるで浮かんでこなくなり
あぁもう私は何も作らないのかな?と思っていた矢先、
結婚指輪の依頼が舞い込みはじめる。

そしてパーソナルなジュエリーを作る楽しさに目覚め、その中でようやく、月のパーソナルジュエリーが形にできた

7年前の自分には、作れなかったもの。
月との別れ、妊娠出産を経た自分だから
結婚指輪の依頼を受けるようになり、たどり着いた形。

「月に誓う」マリッジリング

結婚記念日、出逢った日、お互いの誕生日など、
月齢を指輪の円周で表現しています。

山の中で降ってきたのは未来!

書いてて気づいたけど、7年前に山の中で「結婚指輪を作るという未来のお題」をもらってたのかもしれない。

乗り越えたら、なんでデザイン思いつかなかったのか不思議にもなるんだけど、
あの頃の私には、結婚指輪を作るという概念がなく、どうあがいてもお題の答えは出せなかったんだ。

今の自分には無理だとバッサリ割り切って、
巣作りはじめた事や全てが、今に繋がってたんだなぁ。

妊娠って、月をお腹に抱くような感じやなぁと 
それなら経験してみたいなぁと
またまた山の中で感じてたので、
それも体感しないと無理だったのかもしれない

あの時、山で降ってきたお題にあんなにワクワクと震えたのは、
私の未来だったからなんだね。

「月に誓う」以外にもマリッジリング色々載ってます。

ちなみにTsumugiは月(犬)と、むぎ(猫)を合わせた名前をもらいました

↓オーダーメイドジュエリー Tsumugi

いいなと思ったら応援しよう!