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【仕事に悩んだら】戦争という仕事 内山節著作集14【5文でBOOKレビュー17】

学生時代、「みんながそうするから」というだけの理由で就活をし、みんながそうしているように株式会社に入社した結果、1年ちょっとで会社員を辞めてしまった20代前半の私にプレゼントしてあげたかった1冊でした。

ビジネスの世界に入ったものの、同期達が当たり前に目指すアレコレー  例えば数字を出すこと、売り上げを競うこと、昇給したり昇格する未来ーこれらにまったく関心を抱けず、「働くってこんなにも退屈なのか」とドンづまり、私は変なのかもしれないと低迷していたあの頃。

この本を読んでその理由に納得がいったというより、「それでいいんです。あなたはあなたでまともだったんです」と背中をさすってもらえたような気持ちになった本でした。

破壊、消費、消耗する労働ではなく、関係の中で紡ぎ、繋いでいく仕事を私は求めていたのだと思う。

そうそう、群馬県のある計画策定での逸話がとても面白かったです。

五年先の計画をしようとすると、「つくる」計画になる。
ところが百年先の計画をつくろうとなると、「つくる」ことのほとんどが意味を失ってしまった。「つくる」計画から「残す」計画へと変わった。

戦争という仕事 第十章 破綻をこえて


※この本は内山節著作集の中の1冊(夫が若い番号から、私がおしりのほうから読んでいます)。

https://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54014138/


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