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ニュースでの記事タイトルの付け方は慎重に
Twitterを眺めているとこんなツイートが流れてきました。
【やっと緊急事態宣言へ・6日表明】
— 熊谷正寿【GMO】 (@m_kumagai) April 5, 2020
総理有難うございます。全国民、一致団結してこの国難を乗り切りましょう。 https://t.co/cjct8Ddc60
※引用している日テレNEWS24の元ツイート消されています。
でも、この記事をよく見ると(※現在記事タイトル変わっています)
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて安倍総理大臣は、6日にも緊急事態宣言に向けた準備に入ることを表明する見通しであることが分かりました。
と書いてある。緊急事態宣言を行うのではなくて「緊急事態宣言に向けた準備に入ること」を「表明する」「見通し」であることがわかったという、なんとまあ、遠回しな言い方なのですが、あくまでも「準備に入る」だけで宣言するとは言っていないのです。
このタイミングで「緊急事態宣言」でTwitter検索すると「6日に緊急事態宣言が出る」と思った方が多かったようです。多数そのような意味でツイートされていました。
中には記事を読んで「準備の表明」ということを認識している人もいましたが、多数「6日に緊急事態宣言が出る」と記事タイトルだけで読み違えて発言され、さらにそれらのツイートを見て、同様のことをツイートした人もいたようです。
実際に修正前と修正後の記事タイトルを見てみましょう。
ーーー
(修正前)“緊急事態宣言”準備へ 6日表明の見通し
「宣言に向けた準備の表明」ってなんだ…「業務提携検討開始」の開示みたいなものか。
— 空き缶 (@akikankeri) April 5, 2020
(修正後)6日にも緊急事態宣言の準備入り表明見通し
ーーー
たまたま、修正前の画面を開いていたので、修正後の画面と並べてスクリーンショット。
確かに記事タイトルだけで見ると、修正前は「準備」へとあるものの、緊急事態宣言が6日に表明されるとも受け取れる記事タイトルになります。
誤解されやすい表現だ。
日本国内でも最も注目の集まるニュースの内容でもあるので、この内容はすぐツイートや拡散に繋がってしまいます。
誤認した内容の拡散で、緊張感が走りました。
しかし、元ツイートが消されていることなどから、再度サイトで確認してみると、記事タイトルが修正されていることがわかりました。
やはり、それだけ誤解されて情報が広まっていったからでしょう(あくまでも推測ですが)。
さて、情報パンデミック
たまたまこの記事も読んでいたので、今回の出来事と重なってもう少し書いておきたいと思います。
TwitterやFacebookなどのSNSの登場で、SARSの頃に比べると68倍の情報量だというのだ。もちろんメールがメインの時代からいまやグループLINEな連絡網も出来ているため、拡散のスピードも速い。
デマやフェイクニュースが広まりやすい土壌が出来ている中、今回のように誤解させる記事タイトルで情報発信してしまうと、誤解されたまま、ものすごい勢いで拡散されていく。
特に大注目されている話題であったがために、その誤った情報の勢いは凄まじい。
特に報道機関のソースは信じられやすく、すぐに拡散されやすい。
その時に的確に誤解無きよう、記事タイトルをまとめることが今後、試されるのでは無いか。
今後私も記事タイトルを付けるときは入念に見直していきたい。
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