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稚魚の詩

川の曲がりの内側は
水流なきこと溜まりの様
何処へも行けぬ流線形
石が貯まって気重たい

流れる同胞見送って
今日も休暇の真ん中で
雲の異形を佇まう

魚が来たからいただいた
生命力の端っこを
米粒程の希の光を
稚魚の詩聴き
涙する

涙流れず溜まるが
ここは
淡水微睡む
道の途中

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