古い太陽の詩
新しい太陽は月の死と共に産まれた
沸々と燃えたぎり出したばかりなもんで
まだ少し暗い地球
月の亡骸は優しく最後に
想いの丈を朝露に残した
古い太陽の詩がまだ耳に残っている今は
私はまだ昨日の人間なのだろう
砂漠のもぐらは眩しそうに
私に語りかけてきた
月の想い残しはどこかね
あいにくここには朝露はなく
もぐらは肩を落とした
私は新しい太陽の声に耳を傾けては
静かに今を通り越した
まだ詩なんかないさ
これから創るのだもの
新しい太陽はそう言って
どんどんと燃えていった
いつかあなたも古い太陽
その時は是非聴かせてほしいものである
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