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アルゼンチンのインフレ

秋頃からアルゼンチンでインフレが起きているとのニュースを度々目にしていました。

目にすると言っても、何となく覚えていただけでほとんど意識していなかったのですが、12月実際にアルゼンチンに訪問した際、そのインフレのすさまじさを実感しました。

以前のディナー代ではお菓子しか買えない

現地の方によるとインフレが起きる前は1000ペソあればディナーを十分楽しめるくらいであったそうですが、今は1000ペソだけではお菓子をちょこっと買う程度にしかなりませんでした。
私が滞在していたときはアルゼンチンの有名店HAVANNAのアルファフォーレスというお菓子を830ペソで購入できました。またブエノスアイレスのそこそこなレストランで夕食(ノンアルドリンクとラザニア)をとったら10000ペソ弱ほどかかりました。日本円では大体2000円ほどですので円換算するとそこまで高い感覚はないのですが…。

小さなお菓子が以前のディナーとほぼ同じ値段

事前情報が参考にならない

旅に出る前、ブロガーさんの旅行記を読んだりして情報を集めていたのですが、事前に見ていた大体の予算感が実際とは大きく異なっていることに驚きました。またレストランなどをGoogleマップで調べておいても実際のメニュー表は価格が更新されていたりするので行ってみないとわからない…状態であったりします。

ブエノスアイレスのレストランのGoogleマップのメニュー写真を見ると
価格が時期によって変動しているのがわかります。

現金が足りなくて路頭に迷う

上記のようなインフレと場所場所によって現金が必要な場面があったときに使う紙幣の量が多いため、度々ATMに駆け込んでアルゼンチンペソを引き出していました。しかし、そのATMにも紙幣不足が起きていたのか必要な分だけの紙幣を引き出せなかったりそもそも紙幣が足りなくてATMの稼働が止まっていたり、なんてこともありました。

ブエノスアイレス近郊の街ラ・プラタでは2台のATMに長蛇の列ができていました。
他にもATMはたくさんありましたが、現金不足のためかお金を引き出すことができませんでした。

私は宿泊した宿が現金払いしか受け付けていなかったのですが、そのときお支払いする紙幣の量がとんでもないことになっていました。

約125000ペソ(25000円)を払うと紙幣だらけで金額の確認も大変そうでした。

そこまでインフレを感じない場面も

ブエノスアイレスから1時間ほどの場所へ訪問した際の電車の往復切符は160ペソ(約30円)でした。高額紙幣を出すことに慣れていた身としては金額の聞き間違いかと思ったのですが、そういうわけでもなく。
元々公共交通機関の料金が安いというのもありますが、それでも宿泊施設やレストランの値段に比べると値上がり幅はゆるいような気がしました。(調べてみると以前に比べ数十ペソ程度は値上がりしているようです。)

ブエノスアイレス⇔ラ・プラタの往復切符

おわりに

ニュースで目にしていただけのアルゼンチンのインフレの状況ですが、実際に体験してみるとものすごい変化を感じました。特に紙幣が手に入らないとサービスを受けるための支払いもできないことがあるわけで、大きな不安を感じたものです。

アルゼンチンの状況はかなり顕著でしたが、この1年で旅した国々(南米・東南アジアなど)は総じて物価が上がっており様々なものが事前情報の金額よりも値上がりしていることが多かったように感じます。

日本でも物価が徐々に上がって紙幣価値が下がっていることを日々実感するので使いたいときにちゃんとお金を使いたいなと思った次第です。

つらつらと書きましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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