エスプレッソ
溜まっている仕事を
さっさと片付けようと
早起きした今朝
気合を入れるために
お気に入りのカップに
エスプレッソと豆乳を注ぎながら
ふと猛烈に思い出したこと、、、
それは
母のこと。。
・
どういう訳だったか、、
まだ中学生くらいだった私と出かけた先で
オープンしたばかりの
有名ブランドの喫茶店に
入ることになったのだけど
何しろ
九州の田舎育ちで
とても堅実的で節約家
冒険もあまり好きじゃないし
いつでも忙しそうで
無駄な時間は嫌い
効率的なことが好き
そして何より
自分のことは後回しの
真面目な母だから
カフェに立ち寄ることなんて
ほとんど経験がなかったと思う。
入ってはみたものの
コーヒーの抽出法や種類
トッピングの多さに驚愕し
後ろに並ぶ人の列に
余計パニックになり
店員さんに聞くこともできないまま
慌てて注文したのが
『エスプレッソ』だった。
ベルトコンベアのように
機械的に出されて
手渡されたカップの小ささに
またもや困惑しながら
やっとの想いで
2人分の席を見つけ
少しホッとして飲み始めたけど
エスプレッソの
飲み方も知らなかった母は
エスプレッソと同じくらい渋い顔して
黙ってしまった
渋い記憶 笑笑
私を楽しませてくれようとしたのか
どんな成り行きで混み合うカフェに入ることになったのか
全然覚えていないけど
母のチャレンジが
もう少し楽しいものだったらよかったのにと、
代わりに店員さんに聞いてあげれば良かったとか
何かこういう事態を避けられたんじゃないかしらとか
とても切なくて
母が気の毒で
あれこれ思い巡らせていた
そんな記憶。
ちょっと笑えて
ちょっと泣きそうな
懐かしくてあったかい気持ちになった朝の出来事