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hanpoについて

「hanpo(はんぽ)」は、
長野に暮す「いきづらさ」を抱えて生きる僕ら(若者たち)のために、僕ら(当事者)が作るグループです。

hanpoの活動は、主に3つ。 ・フリーペーパー&ウェブメディアの発行 不定期ながら様々な切り口のテーマで、生きづらさについて考え、フリーペーパー&SNSウェブ メディアとして発信していくことで、同じ生きづらさをもって暮らしている子どもたち・若者達をつな げたり、様々な生きづらさについて多くの人に知ってもらい、すこしだけ、生きやすい社会が作れ たらと願っています。 また、生きづらさを抱えた若者たちの表現の場としても活用できるツールとして利用していただけ たらと思います。 ・イベントの企画 ナガノ県内各地の地域の中にあるいきづらさを考えるきっかけに、多くの人たちと生きづらさを 共有するための、勉強会やトークイベントなどを行います。 ・居場所活動の企画。 ナガノ県内各地の地域の中の生きづらさを持った、子どもたち・若者たちをつなぐための居場所 を作る活動。ボードゲーム会やお話し会などの場をセッティングしたり。 居心地のいい場所を作るお手伝いをします。 よく子どもたち・若者達の中で「生きづらい」という声を様々な場所で耳にします。 もちろん子どもに限った話ではありませんが、誰にも打ち明けられず暗闇で孤独を抱えて声を上 げられずに、多くの子どもたち・若者達が苦しんでいます。 暗闇の中で一歩先と立ちすくんで足が動かない時の差は、一歩ではなく無限にも思えるほど果 てしないものに感じます。 わたし自身は、小学生の頃にいじめにあい、それを切っ掛けにして、不登校になり、どことなく 心の中で社会と距離を取りつつ、社会の中に生きてきました。 そうした思いを抱えながら生きてきた、「経験者」は半歩先を社会の中に踏み出してそれぞれの 道を見つけていますが、もう一歩の足はまだ暗闇を覚えている。すこし大げさに聞こえるかもしれ ませんが、自分の足がまた滑り落ちて社会からこぼれてしまうんじゃないかという恐怖を抱えて います。 でも自分の生きづらさを受け止めてきた経験者たちは、まだ暗闇の中の誰かに手を差し出せる 距離にいるんじゃないか、自分の経験を話すことで何かの役に立てるかもしれない。 ところが長野は物理的に広すぎて、繋がることができない。そうした悩みを抱いていても話せる人 と出会えずに孤立してしまう。それ自体がすでに生きづらさになってしまう。 誰にも悩みを話せずひとりぽっちで生きるにはさみしすぎるのです。 そんな思いを共有できた仲間たちで、自分たちの声を何らかの方法で届けたい、同じ思いを 持っている人たちと何か繋がりたい。そんな思いで3年前に, 不登校経験者、引きこもり経験者、内部障害当事者などで立ち上げたのが私たち「hanpo」です。 と、ここまでが、大体の成り立ちの話でした。 フリーペーパーの成り立ち。 フリーペーパーの中身は毎号テーマを決めて、それについてメンバーや話を聞いてみたい人に 寄稿してもらったりして毎号作っています。hanpoの大事にしているルールとして希望者には本誌 の中では匿名で記事を寄せてもらっています、なのでさまざまな学校や職業、家族や友達にだっ て話していないような辛辣な言葉や重い言葉も寄せてもらっています。 言葉にすれば簡単なことですが、ずっと考えていたけど、誰にも話せなかった思いを自分の中で 言葉に落とし込んでいく。 自分の中に潜って自分と向き合わなければいけない、苦しい作業を必要としています。 そんな記事をまとめ始めるとこれは、まとめるのも身を削る思いをするのですが、すごいものが 出来上がっています。 そうやって出来上がった言葉だから、読んでもらえる当事者たちにも受け入れられる文章が出来 上がるんだと思います。 生きづらさはというものは理解してもらえないことが、その苦しさの根底にあるもので、誰かに理 解して、受け止めてもらえる物を (どうすごいかはnoteや本誌を読んでもらえたら幸いですが。)

イベントを組み立てていく。 フリーペーパーを発行する前から考えていたことですが、繋いで行きたいのは、当事者と経験 者だけでなく、そうした生きづらさをもった人々に「理解のある人たちと場所」を繋ぐことも繋がりを 作っていくことができたらいいのに、というようなことはずっと考えていました。生きづらさを抱え込 んだ子たちが、逃げ込める場所は存在していても、当の当事者たちと繋がることが難しいというこ とはやる前から分かっていたので、どうにかして、hanpoの活動とそうした場所をつないでいけば いいのでわ?と思って そこで、hanpoで最初にやったイベントは、「製本イベント」でした。 自分たちと同じように、経験者の経営する店での製本作業。 安心できる場所で、hanpoのフリーペーパーをホチキスでぱちぱち止めながら、自分の話をした り、人の話を聞いたり、あるいは、もくもくと製本をしたりするイベントを開催しました。何もしなくて もいいという余裕が居心地の良さを持っているのかもしれないですね。

外部で行うイベントが場所と人を繋いでいくことで見えてきたことは大きくて、 表に出てこれない人たちは、そうしたイベントにも参加することは難しい。 そこでもっと県内の広いエリアで繋がるイベントを行いたいと思って企画したのが「hanpoオルタ ナティブ文化祭」でした。 県内三か所、長野、松本、安曇野の三か所で、三人の作家がそれぞれ同時期に作品の展示会 を行い、その会場をオンラインで繋ぎ開催する文化祭。 これまで作品を作ったことがない人、作品を人前に出したことの無い人、様々な人に手を借りて、 最終的に30名ほどの名もない作家たちが参加してくれました。 今後も続けていきたい活動です。 ↓はオルタナティブ文化祭の作品集と作品たちです。

今後、hanpoの活動がどうなっていくのかは詳細は決めていませんが、 新型コロナの影響もあって、外での活動も思うようには行かず、なかなか広く知ってもらうことは できてはいませんが、じわじわと活動しています。 これだけ動いていますが、実際の場所は持っていないので、自分たちの場所をもって活動するこ とができたら、もっと多くの人と繋がっていくことができるんだろうと思っています。でも、もし可能 なら、長野県の各地に、生きづらさをもった経験者たちや当事者たちが気軽に立ち寄れる場所 を、持つことができたらきっと楽しくなるんだろう、そんな予感はしています。 フリーペーパーの方はこれからも不定期で発行していきます。 知人のお店だったり、図書館だったり、学校の保健室だったり、さまざまな場所にあったり無かっ たりします。もし見かけたときは手に取って、読んでみてもらえたら幸いです。
hanpo 編集長 草深
hanpo|note

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