デューンの映画を観て、ボードゲームで余韻を楽しむ
先週末に公開された「DUNE/デューン 砂の惑星Part2」を家族で観に行きました。こちら180分という長編ですが、Part2でも完結しません。Part3はきっと3年後くらいでしょう。Part1が導入部分が多かったのに比べて随分ダイナミックなストーリー展開で心躍りました。
1.DUNE/デューン砂の惑星とは
「DUNE/デューン 砂の惑星」の原作は1965年に刊行されています。既に半世紀以上経っていますので、古典の部類だと思います。しかし2021年に新訳版が出ましたので簡単に入手できると思います。
SFはその時代の世界情勢をフィクションの世界で語ったり、少しずつ見えている科学技術の行く末への思いを登場人物に語らせるのが魅力的なジャンルです。本作でも、ここ数年の勢いが著しいGenerativeAIについて言及している下りを読むとハッとします。
そもそも私が「DUNE/デューン 砂の惑星」を知ったのは本作のボードゲームです。こちらが非常に完成度が高い内容になっており、映画をいつか観てみたいと思いました。その後、Part1を観てから小説も読んでみたいと思う形でさかのぼっていったのです。
2.引き算の美学
小説は非常に心理描写が緻密なため、いままで何人もの映画監督が挑むくらいに難易度が高いと思います。
映画を観てから小説を読むと、小説が足りていない説明はないか、どの部分は演出上不可欠かなど、きめ細かな脚本構成が分かります。
ゲームについても覇権を握ることに目的を絞り、ワーカープレイスメントとデッキ構築という人気のゲームシステムを採用しています。また、これらの人気システムを足し算するのではなく、引き算で組み込んでいるため、ゲーム時間が必要以上に掛からないようになっています。いずれも小説をベースにしながら、全てを語らない演出で観る側、遊ぶ側の想像力を掻き立ててくれます。
映画を観終わって帰宅後に「DUNE/デューン 砂の惑星インペリウム」を遊びながら映画の振り返りをしていました。
観た後のプレイングはフレメンへの肩入れがいつもより強くなる気がしました。