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やっと少しだけ前に進めた話

こんにちは。わです。
今回は私が少しだけ前に進めた話をしたいと思います。

この度、
「科学技術イノベーション創出に向けた大学フェローシップ創設事業」
の対象学生として採用いただくことができました。

このツイートがこんなに多くの人の目に触れると思っていなかったので、
【やったぁ】というふざけた小見出しをつけたことを少し後悔しました。😇
しかし、この【やったぁ】には色んな、本当に色んな気持ちを込めました。


私と「研究」

うちは「大学には行った方がいい!目標は高く!」という家で、
心理的な意味での応援はあるものの経済的な支援はほとんどなく、
学部と修士は1/3くらいをバイトに費やしました。
3つ掛持って1日にハシゴしたり通算50連勤くらいした期間もありました。
修士に上がると同時に寮から出ないといけなかったので、
卒論の時期(12月、1月)に働きまくって30万近く稼いだりしました😇

生きることに必死だったので、
修士は授業料免除のために必要な単位をとって成績を維持することと、
実習をちゃんとこなすことに精一杯で、
「研究にしっかり打ち込んで博士に備えたい」という気持ちや焦りが
高まる一方で、修論を出すことさえギリギリになり、
ほとんど満足のいく研究活動ができませんでした。

要領が悪く超ロングスリーパーなので、
単に私が両立できなかったのが大きな要因なのですが、、、

こんな生活だったので、
博士に上がってから自分の業績のなさで自分の首を絞めることになって
しまい、申請した助成には全て落ち、非常識講師も不採用と、
業績コンプに拍車がかかっていました。

今回の「採用」

どれだけ不採用が続こうがとにかく助成系は全部出すと決めていたので、
業績コンプと格闘しながら書きました。
正直かなりつらかったです😂
一時期は食欲も落ち睡眠も十分にとれませんでした。

しかし今回、奇跡的に採用をいただくことができました。
ここで「奇跡的に」というのは現在もまだ業績コンプの渦中にあるためです

不採用続きだったからこそ奇跡だと感じたし、何より研究計画とともに
「将来宇宙心理学研究室を作って日本の宇宙開発に貢献したい」
という旨のキャリアプランを書いて提出して採用をもらえたことが
私にとっては「奇跡」だと思えました。
採用=「やっていいよ、頑張ってみたら」と
背中を押してもらえたように感じました。

また結果だけでなく過程についても、とても有意義な時間になりました。
面接官の先生方がとてもやさしく視野の広い先生ばかりで、
学生が宇宙をフィールドにした研究を実施する難しさや
新たな分野を開拓する意義の高さに共感してくださったりしました。
審査されるためにいっているのに毎回励ましてもらっていました😂


博士と「研究」

「私はこうだった。だからあなたも頑張れ。」なんて自己満足なことは
言いません。言えません。
でも、経済的につらい中で頑張っている人の気持ちには誰よりも
寄り添える自信があります。

もしこれを読んでくださった方で同じような悩みを抱えていた方がいたら、
少しでも希望になれたらいいなと思いますし、
お金で博士を諦めてほしくないなと思います。

「博士は何かと大変」と色んな人が口にしているのをよく聞きます。
私にとっての壁は「経済的不安」と「自分自身の業績へのコンプ」でした。

このnoteでは私と「研究」について書きました。
あくまでこれは私の話であり、100人いれば100人の葛藤があります。
今回の「採用」は、私の壁に少しだけ挑める力になりました。

しかしこれがゴールではありません。
これからまだまだ数えきれない数の壁が立ちはだかるのだと思います。
「博士は何かと大変」。でも「研究がしたい」という初心を忘れず、
自分の葛藤に立ち向かい続けたいと思います。


最後まで読んでくださりありがとうございました!
これからも頑張りますので見守ってくださると嬉しいです🔥




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