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偽・入試問題

友人に嫌がらせで、「実在しない学校の入試問題をつくって解かせる」という、悪趣味極まりない遊戯を思いついたので、今日はその話です。
まずはこちらをご覧ください。

一見、普通の学校の入学試験問題っぽい表紙に見えるが…
難易度がおかしい問題が続出したり…
冒頭から色々カオスで、スケールが恐ろしく巨大なケーキが登場
何の突拍子もなく登場する哲学「世界五分前仮説」

見よ、このあまりにも独特すぎるセンスの問題達を。
そうです。一見本当の入試問題に見えそうですが、よーく見てみると色々とぶっ飛んだ、絶対出題されなそうな問題を取りそろえた悪質な遊戯。
これが、私が作った「偽・入試問題」です。


なぜ、これを作るのか

私の友人である、「N」という人物への仕返しです。

Nは恐ろしい人間です。

ある日何の突拍子も無く、当時中学3年生だった私に解けるはずもない東大や京大、更にはハーバード大の入学試験問題の画像をLINEで送りつけてきたのです。「キミなら全部解けるよね???」という一文を添えて。
それも、累計300件くらい。
おかげでLINEの通知が恐ろしいことになりました。

当然、解けるわけもない私は同じように仕返ししてやろうかと思ったのですが…。ここで"あの名セリフ"を思い出します。

TBS系列ドラマ 日曜劇場「半沢直樹」より引用

そうです。倍返しです。

ホンモノの入試問題に似せた、でもよく見ればあまりにも不自然で、得体のしれないニセモノの入試問題の画像を大量に送れば、Nはどういった反応を示すのか――。
試してみたい私は、早速上記のような画像を作ったわけです。

結果、彼は「すまんかった」と降参しました。私の勝ちです。

いかに「ホンモノ」っぽく見せるか

問題の体裁や構成、使用しているフォントなどは、ホンモノに近い雰囲気を持つもの(明朝体・ゴシック体の併用表記など)を使用し、表記の仕方や表の大きさなど、様々な部分からホンモノっぽく見せるように作っています。

実際、これらを制作するときは、都道府県の公立高校、私立高校などの入試問題PDFを参考にしています。我ながら何をやっているんだ…とも思います。

CASE.01「比較的短めの文+それに付随した問題」

上記のような、「比較的短めの文+それに付随した問題」の構成。社会科系教科(地歴etc…)でよく見るアレです。
今回は、あの超有名番組「トリビアの泉」でも紹介された、ジョン・ケージ作曲の「4分33秒」に関する問題にしてみました。

CASE.02「関連文章を複数読み、後から付随する問題に解答」

「関連文章を複数読み、後から付随する問題に解答」の構成。これも一見するとガチの入試問題っぽいですが、出題内容はインターネットで一時期話題となった、あの匿名ダイアリー発の怪文書クソデカ羅生門」に関するものです。

「クソデカ羅生門」の忠実な絵を解答用紙の裏面に描く、という無茶な問題も。

CASE.03「解答用紙も作る」

実際に問題に解答できるように、解答用紙(マークシート)も制作しました。これはWordで作っています。
Wordだけだと、楕円マークの中の文字の比率がおかしくなるなど、やはり限界はありますが、それっぽく制作できたかな…と思います。
ちなみに、画像では分かりにくいですが、これを綺麗に印刷した紙にマークした状態で、プリンターのスキャン機能を使うと、綺麗にマーク部分が浮き上がるように設計しています。

結局、何が言いたいのか

私は暇人という事です。

この記事を執筆している最中、「私は何を作っているんだ…」と何度も自問自答しました。でも、この「偽・入試問題」を作る事で得たメリットがあります。
実際に出題される入試問題の構成を、体系的に理解、そして予想することができるようになったのです。
言ってしまえば、「偽・入試問題」と言えども問題の構成は本家に準拠していますから、学生という身分ながら、本家の作問者とかなり近い感覚で問題の構成を多角的に読めるようになった気がします。

まぁ、これを突き詰めてしまうと、テストワイズネスといって、「試験問題の時しか出来ないマン」を大量生産してしまう、いわば諸刃の剣的なアレなんですが…。

少々知的な友人を脅すときのアイテムとして、皆さんも是非、一度は「偽・入試問題」を作ってみてはいかがでしょうか?

…という、無理やりなオチを付けてこの話を終わりにしたいと思います。
(この記事は深夜テンションで執筆しました)

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