【開催報告】あきらめないが肝心。ジェンダーに関わる子育て。
弁護士であり下記の著者である太田啓子さんと、助産師歴30年の大ベテラン田中昌子さんを招き、2日間にわたって『これからの男の子たちへ』読書会(育休後カフェ®)を開催しました。
20人近くが集まった読書会では、「日常の中で出会う性」や、子育ての中で感じる「ジェンダーバイアス」について、語り合いました。
たとえば、「男の子ってバカよねぇ〜(笑)」という会話。時々(いや、結構?)子育てしていると耳に入ってきます。
男の子の、落ち着かない、騒がしい、大して面白くもないことで盛り上がるなどの行動をさして表現することが多いですね。でも実際は、女の子でもこのようなタイプの子はいます。
交流会を通じて、改めてジェンダーについての育児で思ったこと。それは、
ジェンダー教育って難しい。だけど、難しいとあきらめずに、子供と一緒に考え、悩び、成長すれば良い。
ということです。
ジェンダーレスで育てたいと思っているパパママは多い。このご時世、わざわざ「男とは、女とは~」と、区別して育てたいと思っている人はむしろ少ないのでは?
私も「女の子は勉強ができるより愛嬌」と言われて育ってきたことが心に引っかかってますし、息子には「男の子らしく」「男の子なんだから〜」という言葉は使わずに育てたいと思っています。
なんだけど、今回、まだまだ自分にもアンコンシャスバイアス(無意識の偏見・思い込み)があるなーと痛感。
とくに、私は女性目線でジェンダーバイアスを考えることはあっても、男性目線でジェンダーを考えることはあまりなかったなと。男性参加者からの考えはとても参考になりました。
そして、一つ問題だなと思ったのは、私たち日本人は、ジェンダー教育をしっかり受けてきていないことです。日本は海外に比べてジェンダー教育は未熟。(結果、ジェンダーギャップ指数は120位と超低迷…)
なので、親がジェンダーレスで子育てたい!と思っても、なかなか上手くいかないというのが正直なところではないかなあと思うのです。そして、メディアや周りからの影響もある。(交流会では、ドラえもんのしずかちゃんの入浴シーンが話題に)
だけど、それを言い訳にして「なんか違和感を感じるな、でも仕方ないよね」で終わらすのでは勿体なさすぎる!と交流会を通じて気持ちを改めました。
息子とジェンダーに関わる会話があれば、その都度、話す、一緒に考えることが大切だなぁと。
たとえば、数ヶ月前の息子(3)の発言。
髪の毛が長いのが女の子、短いのが男の子だよね!(自信満々)
当時の私は、これは!と思い、
「髪の毛の長さは好きなようにして良いんだよ」
と伝える。すると、息子が、
「でも、保育園に髪の毛の長い男の子はいないよ?」
私「・・・(無言)」
私は黙ってしまったのですが、
「たしかにそうだねぇ、なんでだろうね?」と、一緒に考えても良かったな。
「あなたはどう思う?」
「今度一緒に考えてみようか」
そのときには子供が上手く理解できなかったとしても、数ヶ月、何年かすると急に理解が進んで「あと時の話ってさ」と言ってくれることもあると、交流会で知りました。(子供の言葉と理解がワアっと進むタイミングってありますよね)
男の子はこういうもの、女の子はこういうものと、ひとくくりにして考えてしまうと、子供のチャレンジの枠を狭め、成長や自己肯定感にも影響してしまう。「男は強くならねばならぬ」その典型。
おもちゃ売り場は当然のように「女の子のおもちゃ」「男の子のおもちゃ」に分かれている。(ちなみに、おままごとは女の子枠。不思議。)
いつか、息子がそれを疑問に持つ日が来るだろうか。
良い答えが言えなくても、一緒に考えることができる親になりたいなと思います。
最後に。参加者数人が、参考になる!と絶賛してた本をシェアします。
「赤ちゃんはどこから生まれるの?」って聞かれたら?娘に彼氏ができたら?
こんな時、タジタジしないために!