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毒が抜けたゆるミニマリストの僕がたどり着いた穏やかで平坦な生き方
令和6年のクリスマスはケーキを食べなかった。そのおかげでケーキを予約することも、買いに行くことも、並ぶことも、出費もなかった。
12月24日も25日も、いつも通りの何もない両日であった。クリスマスというイベントに振り回されることもなく、淡々と過ぎ去っていった。経験してみてわかったが、思いのほか気持ちいい。
考えてみれば子供の頃からず〜っと、イベントに振り回されてきた。入学式に始まり、卒業式で終わる学生時代。合間には運動会や林間学校、修学旅行など、枚挙に暇がない。
就職すれば歓迎会や送別会、忘年会である。結婚して子供が出来ると、さらにイベントの数が増し、年がら年中イベントだらけとなっていた。
若い頃はジェットコースターみたいな人生に憧れ、それがカッコいいと思っていた。平坦な人生はイケてないと思っていた。しかし、齢を重ねて、人生の答えが見えてきた。日々生きていく上で振れ幅は大きくない方がよいのではないか。いや、小さいよりも振れない方がよいのではないかと。
つまりは、平坦がよいのではないかと。
上りもなければ下りもないゼロ地点。そんなのっぺりした平らな生き方を紹介します。あなたの生活のヒントになれば幸いです。平坦バンザイ!
はじめに
突然ですが、サマセット・モームはご存知だろうか。彼によって書かれた『人間の絆』には、人生に対する一つの答えが書かれている。以下、引用する。
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