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手帳に書いたら忘れてOK!脳を拡張せよ。
今日もビジネスパーソン向けの手帳活用のお話を書いていきます。
今日のテーマは、手帳に書くメモのお話です。
メモに関する書籍も多く出ていることからもわかるように、
メモが持つ効力は凄まじいものがあります。
しかし、私には多くの現代人はメモを軽んじているように感じます。
その原因の一端は、デジタルデバイスの普及であると感じています。
もちろんパソコンやスマホといったデジタルデバイスはとても便利です。
私も手帳活用に関して発信している一方で、そういったデジタルガジェットも好きなので、新しいデバイスのお話を聞くと少年時代に戻ったかのようにワクワクします(笑)
そんなガジェット好きの側面を持つ私でも、「メモはアナログであるべし」の主張をしています。
もちろんデジタルのメモに手を出したこともありますし、内容によってはデジタルを活用しています。
手放しに「アナログ一択」を主張しているわけではありません。
双方の便利な点を理解しつつ、「デキるビジネスパーソンを目指すには、アナログの効力あなどれないですよ」を皆さんに共有したいのです。
さて、手書きメモの何が凄いのか。これから説明していきますね。
あ、ちなみに「手書きなら、タブレットにペン型デバイスで書いてもOKってこと?」という質問には、「紙にペンで書いた方がもっといいですよ」と言いたいです。
その理由も触れていきますね。
僕自身たくさんメモの効力を実感している場面はありますが、みなさんにも親しみやすいよう、僕以外の例も交えてお話していきますね。
では、早速いきましょう!
1.手書きをすると、内容は忘れてしまっても書いた記憶は残りやすい。
転職後、長期で続いている大型プロジェクトに途中参加になりました。
そんななか、僕が主催の打合せのときに別の部署から参加しているマネージャーの方が、手帳をパラパラ見つめた後に僕の方を見つめて「ちょっと時間もらってもいい?」と確認してきました。
大急ぎの事態ではなかったので、「問題ないです。いつ頃になりそうですか?」と確認すると、「今日、遅くても明日には。」と言われました。
打合せの後にマネージャーの方は僕の席に来て、
「前にこういう場面がきたと想定したときに、こうするのがベストだってのを手帳に書いたんだけど、すぐに見つからなくてさ。書いてあるの見つけたし、納得行くからこれで行きたい。待ってくれてありがとね。」と説明してくれました。
この方と同じ感じで、思いついたアイデアは僕もよく手帳にメモします。
しかし、書いた内容って結構忘れちゃうんですよね。その理由は、人間はとてつもない処理能力を持っているからです。どんどん次々いろんなこと考えられちゃうんですね。
「これはすごい良いこと思いついた。絶対忘れるわけないから書かなくても大丈夫。」と思ったことを何度無くしてきたか…。みなさんにも似た経験ないですか?
でも、「あれ?前になんかこの件について考えた時に、どっかにメモった気がするぞ?」と思ったら、メモを見返せば見つかるわけです。
ここで注意したいのが、デジタルのメモの特性です。
デジタルのメモは、人にもよるかもしれないですが手書きと比べて早く記述できてしまうんですよ。タイピングにしろスマホのフリック入力にしろ。
それに比べて、手書きはしっかり時間がかかる。つまり遅いんです。脳はもっと早く処理したいのに、手書きする手の動きが追いつかない。これが意外と重要です。
これによって、脳に深く「書いた」ということが刻まれるんです。
過去の手書きメモを読み返していても、「書いた内容」は忘れていても、「書いたという事実」は覚えていることがほとんどです。
しかし、デジタルのメモは「え?こんなメモしたんだっけ?」が多いです。
デジタルのメモの特性は「検索性の高さ」と主張される人もいますが、書いたことをそもそも忘れていたら、それを探せないまま埋もらせてしまうんですね。
メモを見つけたとしても、「メモをとった」という事実を忘れてしまっていると、なんとなく自信が持てない選択肢の一つになってしまい、すごくもったいないです。
2.メモしたときの紙の大きさや筆記感の記憶でメモしたことを思い出す。
タブレット端末などへの手書きメモでは受けられない恩恵がこの部分です。
僕はよく仕事に活かせそうなことをメモします。本を読んでいるときや、誰かの話を聞いているときに、「あ、これ仕事で使えそう。」と思ったらメモします。
でも、仕事をしているとそういうの忘れてしまったりします。
ところが、ふとしたタイミングで、「あ、なんかA5サイズくらいの紙の見開き右ページの右下らへんになんか書いた気がする。」みたいなのを、思い出したりします。
不思議なもので、そういうのってそういう時に活用できたりするんですよね。そんな感じで何度も自分のメモに助けられた経験があります。
タブレット端末のメモページだと、仮想空間にメモしていることになるので、その感覚は感じにくいです。
勉強でタブレット端末のノートアプリを活用していた時期もありましたが、やっぱり紙に手書きで書くのとは少し違うな、という気がして紙とペンに戻しました。
3.手書きメモは相手を不快に思わせる危険性がとても低い。
むしろ逆に好感を与えられる。といっても過言ではないです。
転職活動をしているときも、逆質問の際に「メモを取りながらお話を伺ってもよろしいでしょうか?」と確認すると、どの企業も快諾してくれました。
また、転職で入社した後にお話を聞きながらメモをとっていると「面接の時もしっかりメモされていましたよね」と相手に「メモを取る人」としての印象が残っていることがわかりました。
僕も人前で話したり教えたりする場面がありますが、メモを取りながら聞いてもらえると、「ちゃんと聞いてもらえている」という印象を受けます。
別に何をメモしているのかはどうでも良くて、「メモを取ってくれている」という行為そのものが、好印象になっている気がします。
メモをとることで、自分にも相手にもメリットがあるとしたら、メモを取らない理由がないですよね。
「メモは不要です。忘れないです。」と言っている人ほど、あとで話したら忘れていることがほとんどです。ホリエモンこと堀江さんのように即行動ができる性質の方はいいですが、大抵の人が後回しして忘れているのを見ていると、「メモだけでもとればいいのに」と思ってしまいます。
4.手書きメモは後で書き加えたこともわかりやすい。
僕の場合、メモに追記していくことも多々あります。
過去のアイデアに、数ヶ月経った後で「こうしたらもっと良いかも」「こうすれば実現性UPしそう」と思ったら、すぐに追記します。
あとで見返した時に、追記したものかどうかはすぐに分かることがほとんどです。理由は筆圧、字のクセ、字の間隔など、数え切れない副次情報がついてくるからです。
タブレットではそれが表現できるでしょうか。もちろん文字色を変えるなどすればできるかもしれないですが、普段の文字色と変えるなどの手間がかかります。
できれば、メモにそんな余計な気遣いはしたくないのです。思いついたら即座にメモしたい。「何色にしようかな〜」と選んでいる間に、大事なアイディアを1つ失ってしまうかもしれません。そんなの残念ですよね。
手書きならそんなこと気にしなくても大丈夫です。
僕が考える手書きメモのいいところを紹介させていただきました。
手書きって実はすごいんですよ。大昔の人が石に字を彫ったのはどうしてでしょう。どうしても残しておきたかったんだと思うんです。
私たちの祖先は文化の発達によって、字を手に入れました。
今までずっと覚えて置かなければ途絶えてしまうような情報も、「書く」ことで頭の外に置いておくことができるようになりました。つまり、「脳」の機能を拡張できるようになったのです。
そして、私たちは紙とペンを手に入れました。
日本では良質な紙とペンが比較的安価に、手軽に手に入ります。
書かないともったいないと思いませんか?
自分のノートや手帳を持ち、自分の脳の拡張を作って見ると、「自分のアイディアは世界をもっとよくできる」という気がしてきます。
最後まで読んでくださってありがとうございます!