昨年2019年、年明けに起きた事⑤

…子と共に軽く食事、味などわからなかったが。

なるべく平常心を装ってはいたが、子はいぶかしげな表情、そして「何かあったの?」と。
隠しきれず「食事が終わったら話すね」と店を出て車を走らせる。

静かだと思われる場所に車を停めて、話をきり出す。

元の家のローン滞納の事で封書が届いたこと、今日私のきょうだいと元の家に行ったこと。
そして、子の父親が亡くなっていたこと…

涙が止まらない子。二人で抱き合って泣く。

しばらく泣いた後、自分が一番ショックだっただろうに「おかあさん、大丈夫?」と私をいたわる。

そして「なんだかわからないけど、この前から悪夢ばかりみていて、きっと父親に何かあると予感していた」と。

子にとっては限りなく優しく大事にしてくれた父親、それでも父親の弱い面を理解していたようだ。

「そうするしか考えられなかったんだね、誰も悪くないよ」
と、なぐさめてくれる。

そんな反応をする子を見て、この先その反動がこないことを祈るしかない私だった。



ひとまずこの⑤で一区切り、次は『2019、年明け以後』となります。