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[エッセイ]私は言語化が苦手だ

私は言語化が苦手である

だから、すらすらと文が書ける友人が羨ましく思う。

私の頭の中にはいつもいくつもの文章が未完成のまま渦巻いている。
それも無関係なものたちの集合体である。

その中から1つの出来事に関するものを取り出した時、
それらは絡み合い、ほつれることはない。

私は何か言葉を発そうとするのだが、それらの塊は喉をつかえ、飲み込むことしかできない。

結果として口をつぐんだ私は、その場で起きている議論や状況、相手から発せられる言葉たちを浴びながら、耐えなければならない。


それらに耐えられなくなった時、
私は爆発する。

どんな形でも構わない。
ものにあたり、ひとにあたることもある。

それは制御不能な反射反応なのだ。

人々は、この反射反応のうち、周りに迷惑をかけるような異常なものを“癇癪”と呼ぶ。

だから私の文章はいつも変である。
それでいい。
それが私である。

ただ、人様に迷惑をかけてはいけないという小さい頃からの呪縛が
そんなの異常だ、暴れる前に冷静になれという正常な人の意見が
私に突き刺さるのだ。

おばけちゃん
20241215

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