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日本国が「目指したもの」とは?(中編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座52ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


3月3日は、Twitterのスペースにて
約2か月ぶりに学習会を行いました。

まだ、ご視聴いただけていない方は、
stand.fmにて、学習会のアーカイブをお聴きいただけるので、
ぜひご活用ください。

さて、
先週から

日本国が目指したもの ~日本人に受け継がれる「和の本質」を探る~


のテーマでお話をさせていただいています。

前編の続きからお話をさせていただきますので、
ぜひ、前編をご覧になってから、見てくださいね!


今回は、

なぜ日本が先の大戦に挑まなければならなかったのかをお話しします。







1)なぜ、我が国はアメリカと戦ったのか?





日本はアメリカと戦争をする必要はありませんでした。

むしろ、絶対に戦争をしてはならない相手だったのです。

なぜなら、日本は鉄や石油のほとんどをアメリカから輸入していたからで
す。

この当時から世界はグローバル化にが浸透しており、鉄と石油が止まれば日本国のすべてが停止してしまうほど、アメリカとの貿易に依存していました。

だから、日本からアメリカに戦争を意図的に仕掛けようなど、あり得ないことだったのです。


では、なぜ我が国はアメリカと戦わなければならなかったのでしょうか。




2)人種差別撤廃を最初に世界に訴えたのは「日本」!!




今から約100年前。1914年に開戦した第一次世界大戦後に発足された「国際連盟」という組織がありました。

これまで、白人によって支配されていた国際情勢に対して、日本国は、有色人種の国家で初めて列強諸国と肩を並べ、世界の五大国の一つに数えられるようになっていました。

そして、日本国は、国際会議の場で世界で初めて、「人種差別をやめよう」と世界に向けて発信したのです。

第一次世界大戦後のパリ会議で、「国際連盟規約」に人種差別の撤廃を明記するように日本が主張しました。

当日。賛成が11、反対が5。当時の国際連盟は、過半数で可決という約束でした。

ところが、議長国のアメリカの大統領ウィルソンが「このような重要な課題は、全会一致でなければならない。」といって否決されてしまったのです。

アメリカが否決した理由は、明らかでした。

それは、当時の世界では、人種差別をすることが当然だという白人中心主義に基づいていたからです。


ただ、ここで「人種差別をやめようなどと、そんなことを主張する日本という国は危険だ。」と白人国家に思われてしまったことが、先の大戦を引き起こすトリガーとなるのです。




3)アメリカがアジア進出した理由とは?




アメリカは1776年に建国した歴史上、新しい国家です。

コロンブスがアメリカ大陸に上陸して以来、西へと侵略を続けていったアメリカは、メキシコから領土を奪い、ニューメキシコ州やテキサス州までつくり、カリフォルニア州など西海岸にまで勢力を伸ばします。

そして、それには飽きたらず、新たな地を求めて、太平洋に進出します。

当時、ハワイには、カメハメハという王国がありました。

実は、このカメハメハ王国は、明治時代、「外国に狙われているから、日本国に編入してくれないか。」と明治天皇に文が届けられていたんです。もしかしたら、ハワイは日本国だったのかもしれないんですよ。


しかし、明治期の日本には、その力はなく、日本から何人かがハワイのプランテーションで働くために移民を送ることで精一杯でした。

とうとうハワイがアメリカの50番目の州として取り入れられます。
そして、アメリカが次に狙ったのが、かつてスペインの植民地であったフィリピンです。

なぜ、フィリピンなのかというと、次の狙いがシナ大陸であったからです。

日清戦争後、イギリス、フランス、ドイツ、ロシアをはじめとする国々はこぞってシナ大陸の支配を拡大していました。

そして、ちょうどそんなときに、人間以下の存在である有色人種の日本国が、白人の大国ロシアに勝ったのです。





そして、そのロシアとの戦いを終わらせるにあたって、日本が仲立ちをお願いしたのがアメリカでした。


アメリカのポーツマスで条約が結ばれて、日露戦争が終結したのです。




この条約が結ばれたのとほぼ同時に、アメリカから鉄道王のエドワード・ヘンリー・ハリマンという人が日本にやってきました。

満州鉄道を引くときに、自分たちもともに行いたいと言ってきたのです。

シナ大陸を狙っていたアメリカは、その一手となるように日本との申し出を受け入れてポーツマス条約の仲介をしたのです。

日露戦争後間もないころだったため、満州にはまだロシア兵が残っていたため、アメリカの参入に肯定的だった井上馨や桂太郎総理大臣でしたが、外務大臣である小村寿太郎が、「日本の同朋が命がけで手にした満州をアメリカに渡すのは何とも口惜しい」と言って、仮調印を破棄してしまったのです。

この行動は、有色人種を下に見ていたアメリカに大きな怒りを引き起こすことになってしまいました。


そして、矛先を日本に向けるようになったのです。



4)日本に突き付けられた二つの道とは?





アメリカは、
1906年、西海岸サンフランシスコで、アメリカ人の学生と日本人は一緒に学習することができなくなってしまいました。

さらに、1908年、日本からの移民を禁止。

1913年、カリフォルニア州では、日本人が土地を持つことが禁止となり
ます。

これだけではありません。

アメリカの憲法では、アメリカで生まれた子供はアメリカ国籍になります。

ところが、日本人だけは、例外として、アメリカ国籍が与えられないことになりました。

そして、ついに、1922年。アメリカの最高裁判所がアメリカが州国の法律として、「黄色人種の帰化を認めない。」と正式に決定しました。

合わせて、第一次世界大戦で米兵としてアメリカのために共に働いた日本人いみんも含め、これまでに帰化した日本人の権利もすべて剥奪されてしまったのです。





その後、アメリカは日本に対し、イギリス、シナ、オランダと連携して「ABCD包囲網」を張る経済封鎖を行い、
日本に鉄鉱石や石油などを一切入れないようにしたのです。

当時、日本はアメリカから約7割の鉄鉱石と鉄、そして石油を輸入していました。

鉄鉱石と石油がなければ、国の経済活動は機能しなくなります。


日本に残された道は、2つでした。


一つは、何もせずに、国が滅びるのを待つこと。


そして、もう一つが、国を守るために立ち上がること。



日本は、それでもアメリカとの戦争を避けるために、模索し、アジアに出てインドネシアの油田から石油を日本に持ってくることを選択しました。


その行動にアメリカからの採集通告として出されたのが、いわゆる「ハル・ノート」だったのです。





ハルノートの4原則は次の通りでした。



①あらゆる国家の領土と主権を尊重すること。


②他国の内政に干渉しないこと。


③通商上の機会や待遇で平等を得ること。


④楓層を防止し、太平洋の現状を維持すること。


一見、まともにみえる文言ですが、日本にとっては到底承諾できないものだったのです。

なぜなら、当時の日本は、満州などに軍隊をおいて必死になって、シナ大陸の一般人のふりをした兵隊である便衣兵から人々の治安を守っていたからです。

このハルノートは、そこからすべての兵隊を撤退させろという意味でした。
白人からアジアを守ろうとしてきた日本にとってはとても承服できない内容だったのです。


アメリカもそのことを承知の上で、提示してきたのです。









そうして、1941年。昭和16年12月8日。ついにアメリカと戦うことになります。






戦争は起こしてはならない。それは誰にもわかることです。


それでも、白人たちの世界、人種差別が当たり前という現実に対し、憤りを持たずにいることはそのままにしてもよいのでしょうか。


戦うには、戦う理由があったのです。


そして、戦ったからには、絶対に負けることは許されません。


でも、戦争は、勝った方がすべて正しいのでしょうか。


なぜ、日本は、世界で初めて、「人種差別を撤廃しよう」と世界に向けて訴えたのでしょう。

その答えは、

我が国の建国の歴史を見ることで

見えてきました。

次回は、先の大戦の先に日本国が目指したものについて

お話させていただきます。




自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。



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