自己肯定感を高める「魔法の言葉」(中編)―『和』の学級経営で育む3つの「感」②― 【令和2.05.08】
こんばんは。りたろです。
自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。
前回に引き続き、
『和』の学級経営で育む3つの「感」
(自己肯定感・自己効力感・他者貢献感)
の中の
自己肯定感を高める「魔法の言葉」(中編)
についてお話します。
【今日の内容】
『和』の学級経営で育む「自己肯定感」(中編)
~「日常的に使う言葉」が子どもの才能を引き出す~
1)人は「言葉」で変わることができる
2)『才能』を伸ばす「魔法の言葉」
1)人は「言葉」で変わることができる
「さっさと料理つくれよ」
「ちゃんと掃除しろよ」
「なんで毎日洗濯しないんだよ。ふつうするだろ」
「テレビばっかり見てないで、早く勉強しろよ」
こんな言葉を言われたら、どう思いますか?
「これから作ろうと思っていたのに!」
「ちゃんとってなに?やっているし!」
「ふつう?ふつうってなに?これが私にとってのふつうなんですけど」
「うるさいなあ。このドラマ見終わったらやるつもりだったのに!!」
こんなふうにカチンときませんか?
やる気はなくなるし、いい気持ちではいられず、不満もつのります。
子どもだって同じです。
上から目線の命令口調で次々と言われた子どもだってカチンときます。
「今日のごはん、とってもおいしかったよ」
「毎日お掃除してくれてありがとうね」
「いっつもいいにおいの服。うれしいな」
こんな感謝の温かい言葉をかけられたら、
大人でも子どもでもうれしいものです。
「よし!明日もがんばろう!」と、
気分も上向きになり、心は自然と前を向くことができます。
子どもの自己肯定感を上げるためには、
心がプラスで満たされていることが不可欠です。
なぜなら、
人は心が満たされると、やりたくなかったことでも
「ちょっと、やってみようかな」と
行動にも寛容さが出てくるものです。
人は「言葉」で変わることができる。
「言葉」が人生をつくっているのだ。
2)『才能』を伸ばす「魔法の言葉」
子どもが勉強をするときに大切なこと。
それは、
「ほめる」のではなく、徹底的に「認める」こと
です。
「明るく」「さりげなく」認めることです。
勉強というものは、
「知りたい!」!「わかりたい!」という好奇心がなければ
先に進むことはできません。
好奇心を満たす勉強や遊びは、子どもにとって楽しく、面白く、興味深いものです。
好きなこと、やりたいことは、努力しようと思わなくても
自分からどんどんやってしまうものです。
よく、勉強をしている子どもに
「すごいね!」「えらい!」「さすが!」
と言ってしまいがちですが、勉強面では言ってはいけません。
なぜ、ダメなのでしょうか?
「すごいね!」!「えらいね!」と褒められれば、もちろんうれしいし、
誇らしくもなります。一時は、充実感や高揚感に満たされるはずです。
でも、
次にうまくいかなかったとき、できなかったとき
同じく「すごいね!」「えらいね!」と手放しで言えますか?
うまくいかなかったとき、「すごいね!」!と言われても
子どもには通用しません。
心から「すごい!」と思っていない大人のまなざしを
子どもは必ず見抜きます。
では、どのように、声をかければいいのでしょうか。
① 勉強面では、「いいね!」
「いいね」という言葉は、
「ほめる」というより、「認める」という意味合いが強いものです。
また、軽さを持ち合わせた言葉でもあり、汎用性が高いので
あらゆる場面で頻繁に使うことができます。
「いいね!」という言葉を継続して耳にしている子どもは、
自分を肯定され、尊重されていることを実感します。
勉強とは、
間違いや失敗を重ね、試行錯誤しながら先に進んでいくものです。
点数が悪くて当たり前。間違って当たり前。
失敗やミスを何度も繰り返して、最適解に至る過程を繰り返す。
間違いをたくさんしてこそ成長することができる。
むしろ、間違えなければ成長できないのが勉強です。
間違いや欠点ばかりを見ようとする眼。
「何でできないの?」「ここがもうちょっとだね。」
この言葉が、子どもの成長する機会をつぶし、委縮させます。
だから
勉強面では、
叱る言葉、指摘する言葉、ほめる言葉は使わない
② 勉強面以外では、「すごい!」「さすが!」
勉強面以外では、積極的に「すごい!」「さすが!」を使うといいです。
「さすが!頼りがいがあるなあ!」
「よく知っているね!クイズ名人だなあ。すごい!」
「かっこいい!まるで〇〇選手みたいだ!」
「とってもやさしいなあ!さすがだね!」
「上手!すごい!めちゃくちゃ早い!」
「〇〇日本一!いや、世界一かもしれない!」
ささいなこと、しょうもないと思われることが、
実は絶好の「認めチャンス」!
カクテルパーティー効果
というものがあります。
「人は見たいと思うものしか見えないし、聞きたいと思うものしか聞こえない。」という原則です。
人の脳は、自分に必要な事柄だけを選択して聞き取ったり、見たりする働きをもっているそうです。
子どものいいところ、優れたところはどこだろう?
「長所」や「才能のタネ」は
日々の暮らしのそこらかしこにころがっているものです。
認められて心が満たされ、自己肯定感を高めた子どもは、
目の前にある「いやなもの」が嫌ではなくなります。
他人との関係
日々の出来事
勉強
あらゆることに「寛容」になれるので、
トライ&エラーを繰り返し、「できた!」を積み重ね、
肯定の連鎖が起こります。
次回は、自己肯定感を高めるのこり2つの「魔法の言葉」のお話をしようと思います。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。
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