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日本人にとって「靖國神社」とは何か?(中編)ー先生のための『和の国・日本国』講座㉜ー

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。


今回も引き続き、

「先生のための『和の国・日本国』講座」という主題のもと

「靖國神社」に焦点を当て、

「靖國神社」とはどのような施設なのか?

なぜ、「靖國神社」は問題になるのか?

英霊の姿勢から私たちが学ぶべきことは何か?

などから、

『和の国・日本』とは何か?を考えていきたいと思います。



【今日の内容】
日本人にとって「靖國神社」とは何か?(中編)~先生のための『和の国・日本国』講座㉜〜 

1)なぜ、「靖國神社」は批判されるのか?
2)『A級戦犯』とは何か?
3)『東京裁判』による本当の受益者はだれか?
4)『耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ』ということ



前回の記事では、


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「靖國神社」は、
『天皇』が「英霊」を祀る施設


であり、


「英霊」の声なき声に耳を傾けることこそ

私たちにできることである。


ということをお話してきました。


今回は、

「靖國神社」と聞くと

必ずと言っていいほど議論される

『A級戦犯の合祀』の問題について解説していきたいと思います。



1)なぜ、「靖國神社」は批判されるのか?



どこの国にも

「国を護るために亡くなられた方々をお祀りする施設」

あります。


例えば

アメリカでは、


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「アーリントン国立墓地」


イギリスでは、


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「ウェストミンスター寺院」


があります。


このように

兵隊が戦地で亡くなると

国がしっかり特別にお祀りする場所を

例外なく作っているんです。


そして、

日本国がお祀りする施設は


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「靖國神社」なのです。



アメリカの大統領が

アーリントン国立墓地を訪れて戦没者を追悼しても

世界各国が何か言うわけではありません。


イギリスも同じです。


ところが、

日本は違います。



日本の総理大臣が靖國神社を参拝すると

『問題化』されてしまうのです。


では、なぜ批判されるようになってしまったのでしょうか?




2)『A級戦犯』とは何か?



みなさんは、

『A級戦犯』という言葉を耳にしたことがありますか?


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先の大戦

日本は、ポツダム宣言を受諾して、

連合国軍の占領を受けました。


このポツダム宣言の第6項には


「世界征服をしようとした過ちを犯した者の権力、勢力を永久に除去する」


という趣旨のことが記載されていました。


そして、

戦争犯罪人を処罰することになったんです。


それで、


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行われたのが『東京裁判』です。


この『東京裁判』はめちゃくちゃな裁判で

戦争に勝った側が負けた側を

あらゆる理屈を持ち込んで一方的にいたぶるものでした。


「人を殺した」ことにより、

日本人を片っ端から有罪にしておきながら、

広島、長崎に原爆を落とした

東京大空襲で東京に住む人々、民間人を焼き尽くした

アメリカ側は一切処罰しない。


敗戦国である日本の戦争犯罪は徹底的に処罰しておきながら、

戦争に勝った側の戦争犯罪は一切不問に付される。

一人として有罪とはならないし、起訴もされない。


しかも、

法律界では、「罪刑法定主義」というものが基本としてあり、

刑罰を与えるときは前もって犯罪を決めておく

というものであり、

その上で違反した人を法に基づいて処罰することができます。


しかし、

『東京裁判』は後出しじゃんけん。


後から作った法律(事後法)で

人を裁くというのは、法学の理論からして全くおかしいことなんです。


例えば、


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ドッジボールをしていて、

「ボールを当てたら外野に行く」というルールしかなかったのに

急に

「ボールを5秒間持ち続けたから、外野に行かないとダメってことにしたから。君、アウトね。」

と言われて、

無理やり外野にいかされるみたいなものなんです。

(表現はかなり軽すぎますが…。ごめんなさい。)


こんなことを小学校でしたら、間違いなくケンカになりますよね。

でも、そのようなことが実際に行われたんです。



『東京裁判』は、
戦争に勝った側が負けた側を一方的にいたぶり
しかも、国際法上めちゃくちゃなもの。


「戦争をはじめた罪」(平和に対する罪)


というものを作りました。


「戦争を始めたこと自体が犯罪なんだ!」


と突き付けてきたんです。


そんなこと言ったら、

当時の世界の列強みんな「犯罪国」なんです。


アメリカ戦争始めたことないですか?

フランスは?

イギリスは?

歴史の中でどれだけ植民地化をしてきたことか。

どれだけ多くの人を傷つけ、奴隷してきたか。


欧米人がするのはOK。

でも、日本人がやると徹底的に断罪される。



本当におかしいと思います。



そして、

そこで登場するのがいわゆる『A級戦犯』です。


『A級』と聞くと、

「永遠」に未来永劫ずーっと戦犯なの?

とか、

A,B,Cとかランクがある中の

「A」

つまり、数ある戦犯でも極悪人である。

みたいなイメージの方が多いと思います。


しかし、どれも違います。



『A級戦犯』『B級戦犯』『C級戦犯』などのカテゴリー

が違うだけで、犯罪の種類が違うということなんです。


『A級戦犯』とは、
「平和に対する罪」「戦争を始めたことの罪」


というものなんです。



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連合国軍は

どんな手を使ってでも

東条英機を戦争犯罪人として裁きたいと考えていました。


そうすることで、

アメリカ国民の怒りもおさまり、納得する。


しかし、

その時の法律で東条英機を裁くことができませんでした。


なぜなら、

当時戦争を始めることは「合法」だったからです。


ところが、

『東京裁判』ではじめて、

「戦争を始めることは違法である」というものが

急に作られたのです。


それで、

事後法でもって

東条英機をはじめ

7人のいわゆる『A級戦犯』が罰せられ、処刑されたのです。

(『B級戦犯』とされた人々は1000人以上が処刑されています。)


このように、

新しい法律を作らないと裁くことができない

納得のいくことができないことなのです。




3)『東京裁判』による本当の受益者はだれか?



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『東京裁判』

戦勝国が敗戦国を痛めつける理不尽な裁判であり、

法律の理論からしても全くおかしい裁判であり、

こんな判決は一切認めなくてもよい。


というのが一般的な考え方だと思います。



ところが、

少し考えてみてください。


『東京裁判』で利益を受けた日本人がいます。

いったい誰でしょうか?



『東京裁判』による受益者は誰だと思いますか?



答えは、


「戦犯」とされた以外のすべての日本人


なんです。



なんと

『東京裁判』なんか認めない!

と言っている私たち日本国民全員が

『東京裁判』の受益者だったんです。


だからと言って、

私は、あの裁判の判決が正しいとは全く思いません。


しかし、

私たちは、知らず知らずのうちに

『東京裁判』の利益を受けているのです。


どういうことか。


日本は、ポツダム宣言を受諾しました。


そして、

ポツダム宣言の中には、

「戦争犯罪人は処罰しなさい」と書かれていました。


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そして、

そのことがすべて済んだら

占領軍は帰ると

日本国はもう一度独立国として認める

と約束したのです。


そして、

ポツダム宣言の条件をすべて満たした日本国に対して、


国際社会は、

「悪いのは戦犯なのであって、残された日本人は被害者である。」

と理解したのです。


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悪い奴はすべて有罪にして処刑したから、

君たちは悪くないよ。

として、

「サンフランシスコ講和条約」によって

日本国は国際社会に復帰したのです。



日本国民や昭和天皇がなぜ訴追されなかったのか?

残された日本国民や昭和天皇は

戦後、「戦犯」とは言われませんでした。


それは、


『東京裁判』によって
「悪い日本人」と「悪くない日本人」に分けられたから


です。


そして、

「悪くない日本人」に分類されたのが

残された日本国民一人一人や昭和天皇だったのです。


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だから、

日本国はその後、

外国といろいろ取引して経済を発展させ

「世界第3位」になり今の豊かな暮らしをすることができたのです。


もし、『東京裁判』がなかったら、

未だに日本国民全員が「戦犯」ということになっていたかもしれません。



そして、その事実を知った時に

『A級戦犯』は悪くない。

『東京裁判』は認められない。

と言えるかどうか。


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『A級戦犯』など戦犯とされた方々は、
私たち後世の日本国民の罪をすべて背負って死んでいった人です。


亡くなられた方々の気持ちになって考えてみてください。

7人の『A級戦犯』がどのように亡くなられていったか、

ご存じでしょうか。


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当時の記録が残っています。

だれか一人でも、

泣きわめいて、

「俺は間違っていない!!」

「東京裁判なんか間違っている!俺は戦犯ではない!!」

と騒いだ人がいたと思いますか?


実は、一人もいません。




7人とも

晴れやかな顔で死刑台にのぼったと記録されています。


日本中の罪を全部ぜんぶ背負って

粛々とむしろ晴れ渡った笑みを浮かべながら処刑されていった

記録されているんです。



これは、

確かに理不尽な話です。

罪ではないものを全部背負って

死んでいった。


でも、彼らはこう思ったんです。


「これで、日本が復帰できるならば喜んで罪を受けよう。」
「これで、天皇陛下が護られるならば、日本国を護ることができるのならば、濡れ衣であったとしても、喜んで引き受けよう。」



と。


つまり、

7人が罪をすべて引き受けて死んでいった。

そして、残された私たちは罪を一切背負うことなく、

現在も生活することができています。


『A級戦犯』は悪くないと言えば、

罪を粛々と受けたのに、犬死になってしまいます。


『A級戦犯』は悪いとも言うことができません。



 これは、

「悪い」とか「悪くない」とか

「認める」とか「認めない」とか

そんな薄っぺらい問題ではないのです。




4)「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ」ということ



今生きている日本人すべてが

『東京裁判』を受け入れることで国際社会に復帰しました。


そして、その恩恵を受け、

今の豊かな生活を送っています。


だからこそ、

安易に『東京裁判』を認めないとは言えない。


内向き(日本国内)では、

『A級戦犯』は全く悪くないと思いつつも、

表向き(国際社会)には、

『A級戦犯』がすべて悪いと言わなければならない。



「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶ」


本来絶対耐えられないものに耐え、

本来絶対に忍ぶことができないことを忍ぶ。


どんなに理不尽なことも

納得のいかないことも

自尊心を傷つけられることも

すべて抱えて生きていく。


そう決めたのです。



こんな悔しいことを

こんな納得のできないことを


納得のできないことを、その理不尽さを語り継いでいくこと。


これが残された

わたしたちの責任ではないか、

と私は思うのです。



さらに、許しがたいのは、


A級戦犯が処刑されたのは、


昭和23年12月23日


です。


12月23日


何の日でしょうか?



そうです。

「天皇(現上皇陛下)誕生日」

だったんです。


当時は、皇太子殿下のお誕生日だったんですね。


連合国は、A級戦犯を処刑する日は自由に決めることができた。

なのに、わざわざこの日を

将来の天皇陛下になる方のお誕生日を

処刑日に設定したんです。


つまり、

どういうことかというと、


「12月23日」という日は、

天皇陛下のお誕生日。


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日本人にとって大変おめでたい日です。

それと同時に、

A級戦犯が処刑された日。

日本人にとって大変悲しい日でもあるのです。



これら連合国の政策を


WGIP(ウォーギルト・インフォメーションプログラム)
日本人が戦争したことに対して罪の意識を植え付ける情報操作


これがGHQの戦術なんです。

こうすることで、

天皇誕生日を迎えるたびに、

「A級戦犯が処刑された日」として

一生残ることになります。


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天皇陛下(現上皇陛下)の気持ちになって考えてみてください。


御自身のお誕生日。

「今日は自分の誕生日だ!」

と素直に喜ぶことができますか?


いろんな人が来て、

何百人、何千人から「陛下、お誕生日おめでとうございます」と

言われたとしても

上皇陛下は素直に喜ぶことができるでしょうか?


大変複雑な思いをなさっているに違いありません。


表面上は、ありがとうとおっしゃっていたとしても、

心のどこかそこで

「今日は、A級戦犯が処刑された日だ」

という思いの方が強いのではないかと思います。


そのため、

上皇陛下は生涯

お誕生日を心から喜ぶことができない。


本当にひどいことをしてくれたなと思います。



『A級戦犯』は合祀すべきだったか?そうではなかったか?


英霊の立場で考えると、「合祀すべき」。


しかし、

天皇陛下がご参拝できなくなった視点で見ると

「合祀すべきではなかった」。



現在「靖国神社」は、

参拝をするたびに、中国や韓国から批判され、

自尊心を傷つけられ、

右翼は、街宣車で暴れまわり、

マスコミは、「参拝すべきか、そうではないか」を

歴史観を全く無視して騒ぐだけ騒ぎ立てる。


この状況を英霊は、望んでいるでしょうか?


「英霊」にとって一番大切なことはなにか?


天皇陛下が直接ご参拝できるような環境にするには何ができるのか?


このことを考えていかなければならないと思います。



次回の記事では、

先の大戦の英霊の姿から

今の私たちが学ぶべきことはなにか?

について、書いていこうと思います。




これまで、
「日本はいい国だ!」というと
軍国主義者と言われたり、
危険思想だと思われたりしていました。


しかし、

2011年3月11日

東日本大震災を契機に外国から注目されてから、潮目が変わりました。


じつは、わたしたちが住んでいる『日本国』はすごい国なんです!!


まだまだ、
歴史の闇に埋もれてしまった「真実」が
たくさんあります。


「日本を知ることは、
       『自分のルーツ』を知ること」


わたしたちの生まれた国をもっと学びませんか?

そして、子どもたちに伝えませんか?


自分の生まれた国を誇りに感じることは、
きっと自己肯定感とか自己効力感につながるはず。



一緒に、『和の国・日本』を楽しく学びましょう!



最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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