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日本国が「目指したもの」10~超高齢社会先進国日本の『多産化政策』~(中編)ー日本人のための『和の国・日本国』講座87ー

こんばんは。高杉です。

日本人に「和の心」を取り戻すというスローガンのもと
『和だちプロジェクト』の代表として活動しています。


前回の記事では、
日本は平成になってからの少子化の進展が著しく、
老年人口割合が急激に高まっていること。

今後もこの傾向が続けば、
老年人口割合が2030年には30.3%、
2050年には36.4%にまで上昇すると予測
されていること。


先進国で最初に「超高齢社会」を迎える日本。

これから様々な課題を抱えることになりますが、
逆に言えば、
他に続く国々も我が国の政策から学び、
のちに迎える「高齢社会」に対応していくのです。

そのために、
我が国の取り組みが成功することは、
国民が幸せな暮らしを送ることができるだけではなく、
世界に寄与することにもつながるのだ!というお話をしてきました。


今回は、
「人口減少による本当の問題とは何か?」についてお話をしていきます。

最後までお付き合いください。
よろしくお願いします。










1)我が国はどのように人口変動してきたのか?




そもそも、
「人口減少」が起こることでどのような問題が起こるのでしょうか?


ここから考えていきたいと思います。


まず、我が国はどのように人口が変動してきたのでしょう?


国土交通省国土審議会政策部会長期展望委員会の
『「国土の長期展望」中間とりまとめ概要』によると、

江戸時代末期には3200万人だった日本の人口は、
明治以降の150年ほどで9000万人も増加したのです。

じつは、日本ではこれまでもたびたび特異な人口増加が起こっていました。

グラフを見ると、今の時代は「人口減少」といっても、
明治以降、異常な人口増加の後で、適正な人口水準に戻りつつある、
とも読み取ることができます。




「人口減少」というだけで暗い雰囲気に包まれてしまいますが、
「人口減少」は何が問題なのでしょうか?



2)「人口減少」の何が問題か?~経済の縮小と貧困化~




よく耳にするのが、
人口減少によって
国内市場が縮小」し、それに伴い経済も縮小してしまう
という問題です。

このようなことが言われますが、
「生産性」の面で考えると、
「人口減少」が必ずしも経済の縮小と貧困化につながるわけでない
ということをお伝えしたいです。

例えば、
高度経済成長期(1955~1970年)の実質GDP(国民総生産)は、
年率9.6%も伸びましたが、
この間の労働力人口の増加は、1.2%に過ぎませんでした。

その後、
第一次オイルショックの1975年以降の15年間の成長率は
4.6%に落ちましたが、
この時期の労働力人口の増加は1.2%と同水準でした。

実質GDP成長率と労働力人口の伸び率の差は、労働生産性の伸びです。

すなわち、
高度経済成長期には、労働生産性が8.3%伸びたのに対し、
オイルショック以降は、3.4%に落ちてしまったのです。


豊かさを決めるのは、

「人口規模」ではなく、「生産性」なのです。



3)「人口減少」の何が問題か?~労働力の不足~




その他にも、
「人口減少」が引き起こす問題として、
「労働力不足」が指摘されています。

冒頭でお話した『未来の年表』では、
日本の労働人口は今後数十年で1000万人近くも少なくなると見込まれます。

そのすべてを機械や外国人に置き換えることは到底無理があるだろう
と書かれていました。


しかし、本当にそうでしょうか?
日本の労働人口6720万人(2017年)が、1000万減って、
5720万人になっても、
生産性が20%向上すれば、6864万人分の労働力人口になります。

現在よりも、
140万人以上も多くの労働人口を実質持つことができるようになります。

生産性向上とは、ロボットやAIに限りません。

仕事の仕組みにもよります。

海外に目を向けると、
ドイツでは、全国に分散した中小都市に住む人口も多く、
通勤時間も短いのです。

日本でも人口の分散を図り、かつ対勤務も進めて、通勤時間を短縮して、
その分を残業や副業に使うことができたら、
8時間の労働時間が10時間使えるようになり、
25%も生産性の向上につながります。



4)「人口減少」の何が問題か?~高齢化による介護負担の増加~




人口減少下における「高齢化による介護負担」の問題です。

「高齢化」を訴える声として、
厚生労働省では、
「2025年には、介護人材が約32万人も不足する」という予測があります。

高齢者が増加すれば、それに比例して要介護のお年寄りが増え、
その一方で若年層の労働力減少で介護人材が減っていく、
というような予測とのことです。




そもそも「高齢化」自体は、
長寿社会として、昔から望ましいとされています。

「介護しなければならないご老人が増える」と、
すぐに悲観的な声が聞こえてきそうですが、
介護の問題の本質は、
「健康寿命を延ばして元気なお年寄りを増やすこと」が根本的な対策です。





介護士の労働生産性を直接向上させる技術開発も進んでいます。

例えば、
寝たきりの老人が自力で歩行できるように筋力をサポートするロボットスーツ、
一度手術をして体内に埋め込めば数十年は使える人工関節、
難聴難視を治すiPS療法、
老人性認知症の根治薬などなど…。

こうした技術が人生100年時代を創り、
働きたい人は働くできる未来が実現できるかもしれません。



5)「人口減少」の何が問題か?~社会保険料負担の増加~





労働人口が減少し高齢者が増えることで
「年金不足」の課題も指摘されます。

しかし、この問題も悲観的になりすぎる必要はありません。
先ほどの技術の発達により、
80歳、90歳まで働くことができるようになれば、
その間は、自分で収入を確保することができ、
年金に頼る必要も減っていきます。

元気なお年寄りが増えれば、今までに蓄積した技能や経験をもとに、
芸術面、文化面、サービスなど様々な分野での価値創造の部隊が広がります。

それが、社会を精神的にも物質的にも豊かにしていきます。

高齢者が幸福に暮らせるようになる社会の到来は、
若い世代にも希望をもたらし、
少子化に歯止めをかけるきっかけにもなります。




そもそも、
欧米のキリスト教社会と我が国とでは、「勤労観」そのものが異なります。

労働を神が人類に与えた罰とするキリスト教社会では、
早く一財産をこしらえて、
さっさと退職してのんびり暮らすことを理想としています。

そのせいか、欧米では居場所もなく、
退屈そうに日々を送っている老人の姿をよく目にするでしょう。

その一方、
我が国の神話では、神々自身が田を耕したり機織りをしたりして、
老有働にいそしんでいます。

神々でさえ労働するわが国では、
労働によって共同体の中でも自分なりの貢献をして処を得ることが生きがい
なのです。

現代、我が国では、先の大戦後の占領期を経て、「個人主義」が横行し、
西洋的な勤労観が蔓延してしまっていますが、
だからこそ、「働く」ことはまわりを幸せにするだけでなく、
自分自身を幸せにすることにもつながるという日本的な考え方を一人一人に取り戻すことが欠かせません。

日本文明の理想である『長寿生きがい社会』を次世代の医療技術、
情報通信技術を通じて実現することこそが大切なのです。




これまで、人口減少によって想定される
①経済の縮小化
②労働力不足
③介護負担
④年金の原資不足
についてのお話をしてきました。

これらのことは問題ではありますが、本質的なものではありません。
では、「人口減少」の本質的な問題は、『〇〇〇』なのです。



次回の記事で詳しくお話をしていきます。



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自分や自分の家族の幸せだけを願っていた僕が、この日本国に生まれ、日本人として生きることができ、本当に幸せだな。誇りに思うことができるようになりました。


だから、あなたにも知ってほしいのです。


私たちが生まれた日本国が本当に目指していたものを。日本国が本当に素敵な国だということを。


そして、今日まで、私たちが豊かな暮らしを営むことができるこのすてきな国が続いているのは、日本国を、私たちを命がけで守ってくださった先人たちのおかげであるということを。


先人たちが大切にしてきた精神性。

僕たちの心の中に眠っている精神性。

『和の精神』を呼び覚まし、再び日本を皆がよろこびあふれる豊かな国にしたい。

自分を、自分の国を堂々と語り、誇りに思ってほしい。

子どもたちが希望を感じ、いきいきと輝くことができる国にしたい。


それが今、我が国に生きる僕たち大人の役割だと思うのです。


一緒に、日本を学びませんか?


最後まで、お読みいただきありがとうございました。







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