見出し画像

自己肯定感を高める「魔法の言葉」(後編)―『和』の学級経営で育む3つの「感」③― 【令和2.05.09】

こんばんは。りたろです。

自らの持ち味を社会に貢献する「『和』の学級経営」を軸に発信しています。

前回に引き続き、

『和』の学級経営で育む3つの「感」
(自己肯定感・自己効力感・他者貢献感)

の中の

自己肯定感を高める「魔法の言葉」(後編)

についてお話します。

【今日の内容】
『和』の学級経営で育む「自己肯定感」(後編)
~「日常的に使う言葉」が子どもの才能を引き出す~
1)『心』を満たす「魔法の言葉」
2)『自尊心』を育てる「魔法の言葉」 


1)『心』を満たす「魔法の言葉」


子どもは、

「だれかの役に立っている」「貢献できている」

と思えたときに、自分が必要な人間であることを実感します。


特に身近な親や先生から

「ありがとう」「うれしい」「助かった」

と言われることで、人に喜ばれることの幸せを学びます。


だからこそ、

積極的に「ありがとう」と言える場面を意図的につくる


ようにするといいです。


ぼくは、教室でたくさん小さな頼みごとをします。

「このプリント配るの手伝ってもらえないかな」

「これ一緒に運んでくれない?」

上から目線ではなく、

「力を借りたい」「ちょっと助けてほしい」

とお願いする。

感謝の言葉を口にする機会がぐっと増えていきます。


感謝の言葉は、

「言いそびれた」「あとでちゃんと言うつもりだった」はききません。

感謝の気持ちは、その場で言ってこそ伝わります。


「ありがとう」という言葉の語源は、

仏教でいう「有り難し」からきているそうです。

意味は、「有ることが難しい」つまり「めったにないこと」です。


「ありがとう」という言葉には、

めったにないことを得ることができたという

尊い感謝の念がベースにあります。


「ありがとう」という言葉には、

それ自体にポジティブなパワーがあります。


「ものを運ぼうとしたけど、落としてしまった」

「手伝ってくれたけど、うまくいかなかった」

こんな時にも、


結果ではなく

「やろうとしてくれた意欲」「チャレンジしてくれた心」

に心を込めて「ありがとう」を。


アイメッセージ


というものがあります。

簡単に言うと、

「私」を主語にして、自分自身がどう感じているかを相手に伝えること

です。

例えば、子どもが何かをしてくれたとき、

「えらかったね」「いいことをしたね」と褒めるよりも、

ぼくは、すごいうれしかったよ」(アイメッセージ)で伝える。

ありのままの気持ちを伝えられると、誇らしさを感じます。


さらに、

小さな声で

「なかなかできないことだよ」とダメ押しすると

「なかなかできないことをできた自分」であることを実感し、

ますます自分に価値を見出し、自信に変えることができます。


2)『自尊心』を育てる「魔法の言葉」


相づち


相手の調子に合わせて、うなずいたり、受け答えすること。

相づちは

「あなたの話を聴いている。受け取っている。」という合図

のようなものです。


「なるほど!」「知らなかった!」


この相づちをうまく使うと、子どもの自尊心がさらに高まります。

相手が知らないことを知っているという優越感

相手が知らないことを話すことができたという満足感 をもつことができ

自信や意欲ががさらに高まります。


だからこそ、

積極的に子どもが「何かを説明する」場面をつくる


ようにするといいです。


「これってどういうこと?」

「そうなっているんだ!なるほどねえ!」

とゲームでも、漫画でも、おもちゃでも、遊びでも

質問をどんどん投げかける。

子どもの発想って本当に面白いんです!


傾聴


相手の話に耳を傾けて聞くというコーチングのコミュニケーション方法です。

相手は話をするだけでどんどん心が満たされ、

やがて自信や、やる気が湧いてくるものです。

どうしても、聞くことができないときも

「あとで聞くね」という「約束」を必ず守ることが大切です。


以上、3回に分けて

『和』の学級経営における

自己肯定感を高める「魔法の言葉」についてお話をしてきました。

まとめると

① 子どもを「認める」場面を積極的につくる

勉強場面では、「いいね!」

それ以外の場面では、「すごい!」「さすが!」

ささいなことをめちゃくちゃ認めること。

② 子どもに「ありがとう」と言える場面を積極的につくる

小さな頼みごとをたくさんして「ありがとう。助かったよ。」

「アイメッセージ」で「ぼくは、すっごいうれしいな。」

ダメ押しの「なかなかできることじゃないよ。」

③ 子どもに「何かを説明してもらう」場面を積極的につくる

「これってどういうこと?」とガンガン質問をして

ただただ「傾聴」して耳と心で子どもに寄り添う。

そして、「なるほど!」「知らなかった!」で自信を高める。



わたしたちの脳(潜在意識)には、すばらしい特性があります。


それは、

話した言葉の「主語」を認識できない


例えば、

「Aさんってすてきだよね」というと

「Aさん」のところが認識できず

「すてきだよね」という言葉だけが潜在意識に記憶されるということ。


だから、

子どもに送る「自己肯定感を高める言葉」はそのまま

自分にも送っていることにもなるってことです。


休校期間がさらに延長し、子どもと会えない日々が続いています。

「毎日、会えない中で自分には何ができるだろう。」

「こうしたらいいかな。こうしてみよう。」

会えない期間でも「つながり」を持つことができるように

そして、再会したときに

さらに自己肯定感を高められるように準備していきたいです。


最後まで、見ていただきありがとうございました。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?