#109 粋がる男に価値はない
アピールの仕方
なんで、こんなタイトルの記事を書こう思ったかなと言いますと、この経験談は、今年の初めに大学時代の友人とたまたま予定が合ったので、一緒に飲みに行った時の話です。
私たちが帰り際の時に、若いカップルがやってきて、男の方の行動がすごく気になったので、帰るまでの数十分くらい見ていました。
本心はどうなのかわからないですが、やたらと彼女にいいところを見せるような素振りと言いますか、慣れている感じと言いますか、そのような感じの雰囲気を出していたので、面白いかなと思って、メモに残していたことを思い出しながら書いています。
一番面白いなと思ったのが、「注文」ですね。
その彼は、”白ワイン”を注文したのですが、なかなか来なかったワケです。近くにいた私も「注文のワインが来てないのかな」と思っていたのですが、その時に彼が取った行動は”もう一度注文”するということでした。
きっと、自分の注文が通っていないと思って再度注文したのでしょう。
結果的には、最初の注文は通っていて、”2杯分のワインがほぼ同時に来る”というオチにつながります。
まぁ、食事の終盤でお腹もきつくなったりしてくれば、「もう飲めない」とかあると思いますが、その彼は来たばかりだったので、2杯分のワインが来ても飲めると思います。
今回、気になった点は、なぜ「確認」をしなかったのかなと思いました。自分で決めつけてしまって判断した。結果をみれば、エラーを起こしています。
このことについて、今回は考えていきたいと思います。
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強がり
今回のエラーの要因は、「強がり」が生んだモノではないかと考えています。
「彼女の前でいいところを見せよう」
「慣れている感じを見せよう」
と、あさはかで勝手な私の妄想ですが、気持ちの部分では少しはあったと思います。それくらい、男なんて弱いモノなんです。
これによって、引き出されるのが「関係性」です。
男と女という関係性を「上下」に見ていて、男の方が上だからしっかりしないといけないと気持ちがあったのかも知れません。
それによって、カッコ悪いところは見せたくないと思い、自分の注文が通っているかどうかの「確認」をすることなく、再度注文というカタチを取ったのではないかと思います。
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時代に合わせた変化
上記でも述べましたが、関係性に対して、上下に見ている時代は個人的には、「終わっている」と思っています。
もちろん、すべての上下関係を否定しているワケではなく、その関係によって信頼を築いているという意識を持っている人もいると思います。
しかし、「気持ちのいい関係」ですか?
たぶん、下だと思っている方はあまり気持ちがよくないと思います。その答えは、「上の人が威張りたいだけ」だからです。
威張るのを見せるために、上下関係を形成するくらい残念な関係はありません。はっきり言って、そんな上下関係は”くだらない”と思ってしまうくらいです。
人間関係は、あくまでも”平等”
この心がすべてだと思います。この気持ちなくして、人を思うことはできないと思います。
自分の事ばかり考えて、周りを考えない。関係性ばかり考えて、相手のことを考えない。
とても残念な思考です。
そんなに、自己アピールが大事なことなんでしょうか?
少し言葉が足りないですね。そんなに、”外側”しか見えない”外側だけの”自己アピールが大事なことなんでしょうか?
大事なことは、もっと”内側”にありますよね?
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協力する気持ち
私たちが、生きる上で大切なことは「協力する気持ち」です。この気持ちなくして生きることはできないですし、人はひとりでは生きていくことはできません。
自分の立場が上だからということは関係ありませんし、ましてや、自分が男だからということも関係ありません。平等なのですから。
平等だからこそ、私たちは人を信じ、自分の弱いところを出すことができる。それを理解して、お互いもしくは多くの仲間との関係性が生まれて来ると思います。
なので、人は粋がる必要もないですし、威張る必要もないのです。それは自分が「弱い」と言っているようなモノです。
宣言してしまっているのです。私は「弱いです」と。
そのため、粋がる、威張ることで自分を表現するしかないと思うのです。だから、いつまで経ってもくだらない上下関係は残り続けて、平等の気持ちを大切にしている人が消えていく、そんな社会が形成されるのです。
このような自己アピールはある意味、社会が生んでしまった「負の遺産」なのかも知れません。捨てたくても捨てきれないゴミのような考え方です。
ゴミはゴミでしかありません。使えるところがないのなら早く捨てましょう。いらない価値観も一緒に。
これからの時代がより明るく、人と人とがより思いを通じ合える関係性を築くことができると思います。
そのためには、自分だけが良いという考えは早く捨てて、「みんなで生きる」「みんなで勝ち取る」世の中であって欲しいという私の想いを残しておきます。
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