【No.1589】復習とジブリと


皆さん、こんにちは。前のめりの藤倉です。

東京は快晴!受験生たちの背中を押してくれるような、力強い日差しが眩しいですね。ご機嫌です。

さて、学習塾の仕事では佳境にはいっています。2月1日からの中学受験は一段落。2月10日からは高校受験が始まり、大学受験も順次スタートしています。僕が勤めている学習塾では、今年は国公立大学志望の生徒が多いので、2月25日が本番です。

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受験直前の生徒たちは、過去問に取り組み、最後の追い込みをかけていますが、その復習方法を見ていると、本当に、人それぞれだな、と感じます。

解きっぱなしで、答え合わせもしない生徒。
解きっぱなしで、答え合わせはするものの、点数を出すだけで終わってしまう生徒。
ちゃんと復習する生徒。

復習をする生徒でも、その濃淡は、本当に様々ですが、復習するだけマシ。
解きっぱなしにしてしまう生徒が多いことについて、学習塾で講師をしている身としては、当然、「復習しろ!」と、口を酸っぱくして言っています。

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というのも、勉強で、ある程度知識がついてきたら、点数を取るためには、問題演習でアウトプットし、間違えた箇所を復習することの繰り返しが、絶対に必要だからです。
漢字でも、英単語でも、英文法でも、歴史の用語でも、まずは知識を覚えることが重要ですが、そのあとは問題演習をしないと、点数ってあがっていかないんですよ。

定期テスト程度なら、知識の暗記だけで、高得点を取れるかもしれませんが、応用問題や、実力テスト、そして、受験本番では、アウトプットと復習が、必須となるからです。

僕は知識の暗記だけで勝負していた学生だったので、今生徒たちに勉強を教えるようになって、勉強ってこうやるんだとドヤ顔でいいながらも、同時に驚かされています。

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さて、ここで、質問しなければなりません。

「大人になって、復習していますか?」

社会人になった今、僕は、日々の業務や活動を振り返り、復習しているでしょうか?

例えば、打ち合わせの後、商談の後、営業活動の後、会食の後、そして、一日の終わりに。
「今日の打ち合わせは、うまくいったか?」「今日の商談は、どこが良かったのか?」「今日の営業活動で、改善すべき点はなかったか?」「今日の会食で、相手に不快な思いをさせてしまったことはなかったか?」と、振り返り、反省し、次に繋げるための行動をとっているでしょうか?

新しい知識を学ぶことはあっても、学んだことを、実際に、活かせるように、復習している人は、どれくらいいるでしょうか?

僕は暗記一辺倒な学生で、いわゆる頭のいい学生たちがどんな勉強しているか知りませんでしたが、そんなふうに「やる人はやっているけど、やらない人は気づきもしない」

そういうことが社会人になっても絶対起きているんですよね。

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勉強である程度知識がついてきたら、点数を取るためには、問題演習でアウトプットして、復習をすることの繰り返しが必要なように、社会人になってからも、新しい知識やスキルを身につけたら、それを、実際に、仕事で活かせるように、アウトプットし、そして、反省し、改善していく、というサイクルを回していくことが、非常に重要なのではないでしょうか。

受験生には「復習しろ!」と言う一方で、自分自身は、全く復習していなかったら、説得力がありませんよね。

僕自身は、この文章を書いていることが一種の復習になりますが、もっと、日々の行動を振り返り、反省し、改善していく必要があるなと、思うのです。

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僕はジブリ映画のなかで『千と千尋の神隠し』が一番好きなのですが、千尋の成長譚もさることながら、豚になってしまう両親のことがいつまで頭を離れません。

あの映画が現実を投影しているのなら、与えられたものを、ただただ食べているだけでは、豚になってしまう、ということを示唆しているのではないでしょうか。
千尋のように、試練を乗り越え、生きる力を身につけないと、両親のように「喰われる側」になってしまうのです。

そう考えると、日々の仕事において与えられた仕事・次々湧いてくる用事・避けられない家事を、ただこなすだけで、復習をしないというのは、『千と千尋』の両親のように、いつか「喰われる側」になってしまう危険性があるのかもしれません。

変化の激しい現代社会で、生き残っていくためには、常に学び続け、成長し続ける必要がある。
そのためには、過去の経験を振り返り、反省し、改善していく、という復習の習慣を身につけることが、不可欠なのです。

商談のあとに5分復習の時間をとるのでも変わると思うんですよね。そんなことを反省していた昨日でした。受験生に負けず、復習をしていきたいですね!


■■今日の教訓(ポイント)■■

・受験生だけでなく、社会人も、復習が大切。
・日々の行動を振り返り、反省し、改善していくサイクルを回そう。
・復習は、過去の経験を未来への燃料に変え、「喰われる側」にならないために不可欠。

■■以上■■

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