【1001】娘の自転車練習に学ぶ
娘が自転車に乗れるようになりました。
4歳半の娘なので、小学生になってから自転車に乗れた妻や僕よりも、圧倒的に早く乗れるようになりました。
娘は「へんしんバイク」に乗っています。ストライダーのようなキックバイクの一種です。キックバイクをある程度楽しんでから、ペダルを付けることで「へんしん」する自転車です。
へんしんバイクのうたい文句は「30分で乗れる」です。最初に、キックバイクの状態で、自転車でのバランスのとり方を学び、後でペダルをつけることで、30分で自転車に乗れるようになることをアピールしています。
娘は、30分で乗ることはできませんでしたが、ペダルをつけてから累計で2時間くらいで乗れるようになりました。
へんしんバイク、すごい。
僕は娘が乗っている姿を見て、ウルっときました。その夜の食卓では、ずっとその話で妻に話しかけたり、独りごと言ったり。めっちゃ感動しました。
我々の子供時代に主流だった補助輪。
補助輪が、自転車練習を難しくしていた諸悪の根源(?)だったように思えます。
補助輪付きでペダルをこげるようになってから、補助輪を取るというのは大変。一方で、現代のキックバイクでは、補助輪なしでバランスを取ることを学んでから、ペダルをこぐ練習をします。
どうもバランスを学ぶが先のほうが、圧倒的に早いようです。ウチだけでなく、成功事例がたくさんあるからこそ、へんしんバイクが売れているのでしょう。
順番が大切。
娘が自転車に乗る動画を見た父は「娘のセンスは(妻と僕の)どちらに似たんだろう?」と言いましたが、きっとセンスや運動ではないです。
娘は運動神経が良いとは、決して言えません。公園での遊び方や運動会を見ていても、いつも追いかける立場です。けど、2時間で乗れました。
運動神経やセンスじゃなく、順番。
「戦略とは順序である」とはよく言われることですが、もしかしたら、常識的な順番が非効率のことがあるのかもしれません。
たとえば、何かにやる気が出ないとき。
一般的に、やる気が出せる対象を探そうとします。将来の夢はなんだ?と幼い頃から聞かれてたからなのか、目標を決めることが先で、目標が決まりさえすればやる気が出ると思い込んでいます。
でも、そうじゃないかもしれません。
目先のことを一生懸命やるから、やる気が出てくる、という方向が正しそうに最近思います。テスト前の掃除の法則とでも名づけましょうか。
目標が決まる→やる気になる→やる
という順番でももちろんいいのだけど、というかこっちが主流だから、就活など各種面接で、目標を聞かれるのでしょう。しかし、こっちはセンスも必要そうです。目標に燃えられるセンス。
一方で、
やる→やる気になる→効果がでる→やる気になる→小さな目標を決める→やる→さらにやる気になる→効果にがでる→目標を更新する→やる
こちらはセンスは少なそうです。いや、僕にとってはなのかな? というか、ケースバイケースかもですが、僕にとっては、やる気になりやすいです。
自転車練習にしたって
ペダル練習→バランス練習 でも、
バランス練習→ペダル練習 でも、
どちらでも乗れるようになるので、どちらでも良いのです。けど、後者のほうが圧倒的に早いとするなら、後者を選ぶのが効率的ではあるかもしれません。
逆に、もしかしたら前者のほうが、不屈の精神、転んで傷ついても続ける力、コツコツ続けて達成する喜びを、より大きく学べるかもしれませんし。
「戦略とは順序」だとするなら、戦略とは目標達成のための作戦のことなので、目標によって順序は異なっても良さそうです。
自転車の高速上達か、コツコツ続けて達成する力を育むか、
あくまで適当な例で根拠はないのですが、目標によって順番を変えても良さそうです。
どんなルートを通っても良いのですが、
【既存の順番を疑って自分のやり方を探すこと】が、目標達成に向けては重要そうです。
そんなことを、娘の自転車に乗る姿を見てウルウルしながら、思いました。
いやー、マジへんしんバイクすげぇ。おすすめ。
ちなみに、自転車とは離れますが、自分に合った順番は、自分で見つけても良いでしょうけれど、人に聞いたほうが圧倒的に早いです。
■■今日の教訓(ポイント)■■
戦略とは順序である。
世間で当たり前と言われている順番は
もしかしたら、自分にとっては非効率かもしれない。
疑って、自分なりの順番をみつけよう。
■■以上■■