【No.1533】自由と力



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こんにちは、前のめりの藤倉です。


東京は寒いけど快晴で、毎日ご機嫌に楽しくやっています!


最近読んだ漫画の中で、心に刺さる言葉がありました。「自由」に関する一節です。


考えてみると、僕らは本来、誰でも自由を持っているはずなんですよね。でも、社会のルールとか人間関係、常識なんかで、自分の自由を感じられなくなってしまうことがある。だからこそ、もっと自由がほしいって思うんだろうけど、「実は自由そのものが足りないわけじゃないんじゃないか?」


自由はどこにでもあるけど「本当に欲しいのは「力」なんじゃないか?」

という問いかけがこの漫画では投げかけられました。この力っていうのは、筋肉とか武力みたいな直接的なものじゃなくて、体力や財力、知識、あと人からのサポートみたいな、もっと広い意味の「力」です。


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自由と力の話を考えていたら、受験の滑り止めのことを思い出しました。塾の仕事をしていると、この「保険」の重要性を痛感することがよくあります。第一志望校に合格すればいいけど、万が一を考えて滑り止め校を受けておくのが普通です。でも、これが意外とお金がかかるんです。自分が学生の時は知らなかったけど、受験料や入学手付金なんかを合わせると、たった1校のためでも何十万円が飛んでいく。これが複数校になると「保険料」だけでびっくりするくらいの金額になります。しかも掛け捨てです。


だけど、滑り止めを受けずに第一志望に落ちた場合、失う金額はもっと大きい。浪人する場合の費用や時間のロスを考えると、最初から保険をかけておく方がずっと安心かもしれません。受験生の家族がこうした選択を迫られるのを見ると、自由と力の関係を考えざるを得ません


志望校を どこにするか、何校受験するのか、保険をかけるか否か、全て自由です。


今回もちょっと印象的なケースがありました。塾代も一種の保険ですよね。ある生徒が、というか、そのお母さんが、こちらからの提案をほとんど聞かずに、自分のやり方で勉強を進めていたんです。色々大変だったので書きたいこともあるのですが(笑)とりあえず合格したので今は安心です。


結果的には合格したんだけど、正直本当に、ヒヤヒヤしました。保険ゼロ。もし落ちていたらどうするつもりだったのか。こちらへの責任転嫁も苛烈なものだったでしょう。


結局、成功したからいいものの、あの道のりが最善だったかと言われると疑問が残ります。結果論として「提案を聞かなくてよかった」と思っているのかもしれません。しかし、もし不合格だった場合、その損失は非常に大きなものだったでしょう。


本当に大変だったので色々と書きたいんだけど長くなっちゃうので端折りますが(笑)成功って結果論で語られがちですよね。でもその裏にあったリスクも考えないといけないんだなって思わされました。


こうして振り返ると、自由をどう使うか、成功のリスクをどう考え管理し、「保険」をどう選ぶか、そういったことは全部「選択」に関わる話なんですよね。僕らにはやっぱり選択の自由があるけど、その選択を生かすには、自分がどれだけ「力」を持っているかにかかっています。


受験なら 知力(学力)と財力です。親に財力があると、「志望校はどこでもいい。金はある。後悔のないように、塾も滑り止めも全部受けろ」ということができます。


財力もしくは 知力に制限があると、「今の知力ではその学校は無謀だから、安全圏の学校を受けろ」と言います。生徒は選択の自由がなかったと思うかもしれませんね


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そして今日の結論として、その力を養うためには、日々の積み重ねが必要なんだと思います。完璧な選択なんてできなくてもいい。大事なのは、その選択を通して学び続けることなんじゃないかなと思います。すでに自由なのですから。


ということで、今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、前のめりに邁進してまいります!


■■今日の教訓(ポイント)■■


自由を求めるのは自由だけど、


自由の定義を明確にして

実現する力とリスク管理する力をつけていくべきだ


■■以上■■

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