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【628】自分の好きなことを書いているんで…という逃げ
「イイねの数なんて関係ないんです。自分の好きなことを書いているんで。自己満でいいので。」
本当にそうかもしれないけれど、一種の逃げなんじゃないかと思うようになりました。
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人間はフィードバックを求める生き物。
自己満で書いているはずの文章でも、イイねがつけば嬉しいし、コメントがもらえれば、なお嬉しい。イイねが少なければ、あれ…?と不安になって、書くのやめようかなと思えてきます。
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今は芸能界にいない島田紳助さんの『紳竜の研究』というDVDがあります。紳助さんの芸人として売れるための理論が満載の、すんごい教材なのですが、芸人以外にも適用する内容が盛りだくさんです。
そのなかで、「XとYの話」が出てきます。
超ざっくり説明すると、
Xとは、自分が何を好きで、何ができるか。
Yとは、世間や時代が何を求めているか、今後どういうものが求められているか。
XとYを分析してはじめて、「自分たちはどういう笑いを作ろうか」を考えるべきではないか。XとYも分からず、いきなり「新しい笑いをつくりたい」といっても難しいよね。
という感じだったと記憶しています。
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文章を書くことにおいても一緒で
ボクに書けること、書けないことがあります。ゆるっと読めてくすっと笑える素敵な文章をボクも書きたいけど、書けません。詩や物語のような文学的な文も書けません。よくも悪くも、こんな固めの文章しか書けません。もっと深く分析すべきなのでしょうが、こんな感じのことが「X」。
そして、読者に今どんな内容が求められているのか。紳助さんのいう「Y」のほう。
これがボクは本当に苦手で。最近、友人にコミュニケーションを教えてもらっていますが、「相手の求めることを言え」と言われても、まじで分かんない…。
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「Y」を考える上でのヒントはもらっています。
・イイねがたくさんついている記事を読む
・イイねがついていない記事も読む
・テレビや雑誌の特集を見る
・本屋で押し出し中の本のタイトルを見る
特集や本屋さんは、専門家の人たちが膨大なデータ分析をして、流行を当てにきたり、ときにトレンドを作ったりしているので、「世間で求められている情報」に近いのだとか。
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こういったヒントややるべきことって、どこかで聞いたことあることばかりなんですよね。
だから、
「イイねの数なんて関係ないんです。自分の好きなことを書いているんで。自己満でいいので。」
そう言うとき、
ヒントややるべきこと、つまり調査や分析が【面倒でやりたくないだけ】
もしそうなら、自己満なので、イイねがつかなくても良い。読者がいなくても良いというのは「逃げ」なのではないか。
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もちろん、文章を書く目的は人それぞれなので、本当に自己満で、本当に自分の好きなことを書いているだけという人がいてもいいと思います。
でも、ボクのこんなタイトルの文章をここまで読んでくださっているのであれば、もしかしたら、思い当たるところがあるのかもしれません。
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もっと言えば、文章だけじゃないです。スポーツや趣味もそうかもしれません。
ボクは一時期ダーツをしていたころがありました。友人に大会に誘われても頑なに断っていました。
【自分の現状をしって、自分に才能がないことを思い知るのが怖かった】
でも、人間はきっとだれしも、フィードバック(評価)を求めているし、競争したい面があるのだと思います。フィードバックがなければ寂しいし、競争などで他者と関わっていないと、続けることが難しい。一方で、才能がないと思いしらされるのが怖い。面倒な生き物です。
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自分がどこまでできているか甚だ疑問ですが、
最近、友人に超スパルタフィードバックをもらい続けて、マジでへこたれそうなので、今日は自分自身に向けて厳しい言葉を。
■■今日の教訓(ポイント)■■
「自己満ですから」は
本当にそうかもしれないけど
逃げの面もあるかもしれない。
自分の才能のなさを知る怖さ
やるべきことに取り組む面倒さ
そういうものに立ち向かってこそ
成果が出てくるのではないか。
■■以上■■
★参考図書『神竜の研究』
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