【No.1480】あなたの〇〇学習は、やり方が間違っている!!!!
東京は雨です。こういう日は、外出せずに動画学習ができるので、ご機嫌です。現在、有名インフルエンサーの英語学習ブートキャンプに参加しています。超おもしろいです。
ちなみに、ここから書く内容は英語学習がテーマですが、あくまでエッセイです。英語学習の正しい方法を書くものではありません。あしからず。
さて、僕自身は、小さい頃から英語が好きで、幸い勉強するのも苦じゃなかったので、今では日常生活なら不自由なく話すことができます。ただ、学習塾で英語を教えていると、不思議な現象があります。
英語ができるようになりたくて、学習塾で英語を習いたい人がいることは、自然なことだと多くの人が同意してくれると思います。
が、実は、学習塾で人材募集をすると、英語を教えたい人も、これまた、ものすごく多いんです。「自分の経験を活かしたくて」とかね。
我々の募集に対して応募してくださるのは嬉しいのですが、正直、英語講師はお腹いっぱいです。在籍している講師もすでにたくさんいますし、応募もいっぱいです。そういう点では採用方法に改善が必要ですが、
それにしても、
英語を習いたい人がいっぱい。
英語を教えたい人もいっぱい。
なのに、英語で悩んでいる人もいっぱい。
笑えますね、日本。
とすると
「日本の英語学習のやり方が間違っている」と言わざるを得ません。英語に悩んでいる人は当然、英語を教えている先生も正しいやり方が分からないから、生徒の英語が伸びない。
これにつきますよね。
英語が得意な人が教える方法は間違っている。指導方法が確立されていない。全部間違っているんです。
そもそも、英語だって言語なんですよ。海外の英語圏の人は子供でも英語を話せる。我々は小さいころから日本語を話せる。
日本語を話せるようになるのに才能がいりましたか?だったら、英語を話せるようになるのも才能はいらないですよね。もちろん、同時通訳者などトップレベルになるには才能も必要でしょう。でも、ある程度話せるようになるのには才能はいらない。言語なんだから。
と、ブートキャンプの講師がおっしゃっています。僕じゃないですよ(笑)。やり方うんぬん、言語うんぬんと書いた段落は、その方がおっしゃった内容です。
ブートキャンプ初回のオリエンテーションでは、全部間違っているという言葉が印象に残りました。講師がインフルエンサーだから、少し過剰な言葉遣いもありますが、何度も言っていました。
そして「初回なので目からウロコというほどの情報ではないんですよ。当たり前のことばかりです。でも、このオリエンテーションの内容ですら、目からウロコとたくさんの人が言っている。それはつまり、日本の英語学習の問題点を露呈しているということですよね!」SNSでのライブ配信でしたから、参加者のコメントを見て、そんなこともおっしゃっていました。
で、その講師が言います。「俺のカリキュラムは正しい」と。「現にたくさんの人が結果を出している」
「みなさん、まずは、目標を定めてください。特に具体的な目標です。『英語が話せるように』という目標は漠然としすぎています。『仕事で話せるように』これもまだ漠然としています。仕事のどんな場面で、何を話せるようになりたいんですか?そこから始めましょう。」
まあ、こういう講座では目標を立ててくださいというのは、あるあるですよね。
そして、ここからが面白かったのですが、その際、ライブ配信中のチャットが荒れました。
「あなた(講師)のいう具体的な目標設定を立てたら、英語が話せるようになりたいという長期的な目標とずれませんか?」
「私(参加者)は英語を話せるようになりたいと言っているのは、例えば、知らない人から声をかけられたりとか、海外旅行とか、そういう時に自然と話せるようになりたいんですよ。」
「目標を具体的なところまで落としていったら、目標なんていくらでも出てしまうじゃないですか」
「短期的で具体的な目標は膨大になってしまう」などなど。
今回の講師は、初回のオリエンテーションではそういう質問を見事に無視していましたが、僕が愛読しているメルマガ『平成進化論』の鮒谷さんがご覧になったら、きっと
「そうですよ。目標は膨大になりますよ。長期的で遠大な目標を立てると、その下に大中小さまざまな目標が連なっていきます。ピラミッドのように膨大な数の目標になります。だから動き続けないといけないんです」とおっしゃいそうです。
ちなみに、そもそも今回のブートキャンプの学習法というのは、具体的な目標を立て、そのシーンに合った英語をまずは話せるようになりましょうというものです。例えば、仕事の商談で英語で自己紹介ができるようになりたいなら、そのためのフレーズばかりを覚える。そうやって1つずついろんなシーンを話せるようになることを積み重ねていけば、いろんな場面で話せるようになる、という論理です。
具体的な英語学習の内容は避けますが、そういう意味での「具体的な目標」でした。それなのに長期的な目標云々という反論だったので、ブートキャンプ講師は目標設定に関する質問や反論を無視したのかもしれません。
そして、いろんな社内研修やセミナーなどでも、学ぶ目的や目標を立てましょうと言うけれども、そもそも目標設定の仕方が間違っている人が多いのかもしれません。
ここで講師が畳み掛けます。
「これって意味あるの?って思う方法こそ、実は正しい場合があるんですよ。それは、これまでの価値観とずれているから『これって意味あるの?』と思うんです。『普通はこうやる』『これは使えそう』というやり方のほうが間違っていることもありますよ。それは間違った価値観から見れば正しいと思えるという場合があるからです。間違った価値観で有効そうに思う方法は、実は間違っている可能性がある。だからいくら勉強しても、みんなまだ悩んでいるんです。」
「だから正しい方法の方が「これって意味あるの?」と思えるかもしれません。今の悩んでいるあなたの価値観から見れば「これって意味あるの?」と思ってしまうことの方が、もしかしたら正しいことがあるのかもしれません。」
至極ごもっともです。面白いですねー。超たのしかったです。
何より目標設定に対しての反論の激しさが、興味深かったです。英語の勉強法には絶賛コメントの嵐だったのに、目標設定については、マジで反論の嵐だったんです(笑)
小さいころから学校でも何でも、これだけ目標設定しろと言われているにもかかわらず、再度言われると反発してしまう人がいる。「そんなの意味あるのか?」と思ってしまう人がいる。それだけ目標設定の仕方が間違っている人も多いんでしょうね。英語学習の方法も間違っている人が多い。
何もかも間違っている(笑)
まあ、結局、何が正しいんだってことになるのですが「絶対に正しい方法」というのはないんですよね。
今回の講師が全否定している従来の英語学習法でも、英語が喋れるようになっている人もいるわけです。僕自身も留学というチートを使っていますが、英文法は日本の学校で学んでいます。留学中の英語の授業では文法なんて習いませんでした。
そして、今回のブートキャンプ講師のいう「正しいやり方」で英語を伸ばすことができた人がたくさんいるとしても、絶対それが正しいとは限りません。
自分に合った方法を探し続ければ良いわけです。僕は英語の先生として、英語を指導する上で色んな方法を知りたいので、今回受講していますが、いつまでも勉強することって大事だなと思いますね。
■■今日の教訓(ポイント)■■
「これって意味あるの?」と思う方法こそ、正しい場合がある。
それは、結果が出ていない今の自分から見ているから、意味あるのか疑問に思うからである。
本当に上達したいと思うなら、疑問に思う方法も試してみるべきであろう。
■■以上■■
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?