【No.1538】新しい競争


こんにちは、前のめりの藤倉です。

先日、学習塾で教えている生徒が一日税務署長を経験しました。税に関する作文コンテストで入賞したそうです。

でも、よくよく話を聞いてみると、さらに興味深いことがありました。実は、作文制作の裏側に「生成AI」の存在があったのです。僕の教えている生徒はChatGPTを活用したそうです。

入賞について、僕をはじめ、周りのみんなもすごいと言っていたのですが、本人は「ズルい」「ChatGPTだから微妙な気持ち」などと、少し後ろめたい気持ちがあったようです。

さらに面白いのは、同じ中学校からの、もう一人の受賞者も同じく生成AIを利用していたという点です。それぞれが別の場所で同じようにAIを活用して、自分のアイデアを形にしていたという事実を知り、「これが今の時代だな」と感じずにはいられませんでした。

そして二人とも、学校でChatGPTを使用したことを周りの同級生に伝えているそうです。

作文の選考プロセスはわかりませんが、もし学校の先生がその中学校の代表作品を選んでいたとするなら、ChatGPTを使っていたと聞いてどういう気持ちになるのでしょう。まだ「なんだ、ChatGPTかよ、手抜きじゃん」と感じる先生も多そうですし、「そんなに使いこなせてすごい」と認める先生もいるかもしれません。

これから、コンテストや評価の形が変わる時代が来るのではないでしょうか。以前は「自力」が問われていましたが、これからは「生成AIをどれだけうまく使いこなすか」というスキルも重要になってくると思います。ただ使うだけではなく、どう活用するかが問われる時代です。

ある人が、生成AIを「ドラえもん」に例えていました。ドラえもんのポケットには夢のような道具がたくさん詰まっていますが、ドラえもんのバックアップを受けている人と受けていない人、成果に大きな差が出るのは明らかです。

そして、AIを活用することがこれからの「正々堂々」な競争になるでしょう。逆に言えば、AIを活用しない人は少し不利な状況になるかもしれません。

そういえば、アレクサはいつになったらAI搭載するのだろう…。「ドラえもん時報」はあるけどドラえもんの声で時間を教えてくれてもなぁ。料理のレシピとか、「生成」してくれなくていいのですが、もっと自然な対応をしてほしいところです。

閑話休題。

生成AIは決して「ズル」ではありません。むしろそれをどう使いこなすかがこれからの「創造力」を測る新しい基準になるのです。今回の作文コンテストでのエピソードも、AIを使って新しいアイデアを生み出し、それを自分の言葉で形にするプロセスが評価されたのだと思います。

生徒たちが生成AIを使って何かを達成したという事実に、僕自身も大きな刺激を受けました。そして、この先、教育現場でもAIをただの「便利な道具」としてではなく、「学びを深めるためのパートナー」として位置づけていく必要があると感じています。

僕たちはいま、未来の可能性を広げる「ドラえもん」を手にしたようなものです。それをどう活かすかは私たち次第。生徒たちにも「どれだけ自分の力を伸ばせるか」を意識してほしいと願っています。学生向けのChatGPTセミナーでもやろうかしら。

ということで、今日も1日「優柔不断は誤った決定よりなお悪い」「あらかじめ○○していたら、あとで楽になる」という言葉を胸に、結果の有無に関わらず、前のめりに邁進してまいります!

■■今日の教訓(ポイント)■■

生成AIは、これからの「正々堂々」の競争を支える新しいパートナー。

■■以上■■

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