【詩】誰
誰
誰に対しても逆らったことのない奴隷を俺だけのための玩具のように偽った罪悪感を蒸し返そう
冬らしくもないきせかえ人形ごっこには
許されがたさのかけらもない
通報先にしか通じない公衆電話の備品のように
誰を刺しても良い凶器
誰が殺しても同じだった死体の傷に指を突っ込み
ほじくり返して葬ろう
墓穴のような深い傷口
以外の何かを塞いだところで
替えのきかない玩具の数には
変化がない
誰
誰に対しても逆らったことのない奴隷を俺だけのための玩具のように偽った罪悪感を蒸し返そう
冬らしくもないきせかえ人形ごっこには
許されがたさのかけらもない
通報先にしか通じない公衆電話の備品のように
誰を刺しても良い凶器
誰が殺しても同じだった死体の傷に指を突っ込み
ほじくり返して葬ろう
墓穴のような深い傷口
以外の何かを塞いだところで
替えのきかない玩具の数には
変化がない