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教育業界からWeb3業界へ

私事ですが、この度2022年4月1日よりFracton Venturesに正式入社しました。すでにTiwtter等では報告させて頂いておりましたが、今回は前職を退職してFractonに入社した経緯などを書かせて頂こうと思います。いわゆる退職エントリというやつです。

前職について

実は前職は教師でした。
これまでお会いした方には結構驚かれていたのですが、教師をやりつつクリプト投資をするというアンバランスな感じで過ごしていました。そもそも何故クリプトへの投資を始めたかというと、時は遡ること2017年の秋頃になります。きっかけは職場で「ブロックチェーン」という言葉が聞こえてきたことに始まります。一応、私の元職場はコンピュータ系にも力を入れており、当時Bitcoinが上昇したこともあってブロックチェーンという言葉が少し広まってきたタイミングでした。私は職場で聞こえてきた「ブロックチェーン」「Bitcoin」という単語を頼りに、国内取引所を開設し、BitZenyをマイニングしてみたり、TokenPayのICOに参加してみたりと好奇心の赴くままに触っておりました。

話を戻しますが、教師という仕事をしておりましたが、仕事内容は幅広く、何でもやっていました。

  • 授業

  • 学生管理

  • 学生募集

  • 広報制作

前職は休みが少なく大変なことも多々ありましたが、色々なことを経験できたので感謝しております。教育学部を卒業しただけで特にスキルもなかった私ですが、Illustrator、Photoshopなども少し触れるようになりました。あとはUnityで少しゲームを作ったりもしたので、コンピュータ全般に触れる機会を得ることができました。そのような流れもあって、クリプトの投資ではないテクノロジーの側面に興味を抱くことにも繋がりました。


クリプトとの付き合い

先述した通りクリプトとの出会いは2017年になります。なんだかんだで約5年近くこの業界などを見てきましたという自負はあります。最初の動機は「お金を増やしたい」という純粋な気持ちでしたし、2017年冬のボーナスで1ETHを18万円で購入するという経験もしました。(この含み損とは3年以上連れ添いました)

2018年の年始はコインチェックをメインで利用しており、ハッキング事件の被害をモロに受けてしまいますが、当時の私は「話題になるからええか」ぐらいの受け止めでした。当たり前ですが、生活費に全く影響のない範囲でしかクリプト投資をしていなかったので、何とかなると思って毎日気持ちよく寝てました。

その後はみなさんご存知の通りの冬の時代がやってきて多くの退場者を生み出していきました。その間私はどのように過ごしたかというと、クリプトの未来を信じていたので海外プロジェクトをサポートしたりしようと思い、いくつかの日本コミュニティを立ち上げたり運営させて頂く経験をしました。もちろんプロジェクトによってはアンバサダーとして幾らかの給料は頂いており、それが目的の1つであったのは間違いないです。直接あったこともないし顔も知らない、チャットだけで連絡をとる外国人から給料を受け取る経験もWeb3ならではだと思います。また、海外プロジェクトとのコアチームに直接繋がれるのも大きなメリットになります。

ちなみに私は英語を話すことができないのですが、英語スキルが高ければ高いほど大きなチャンスが巡ってきます。もう2年近く前の話ですが、ご縁あってBinanceのコミュニティマネージャーの話が転がり込んできて、オンラインで話すことになったのですが、繰り出される高速な英語に太刀打ち出来ずに2秒で終わりました。誇張なく本当に2秒でした。人生最大の機会損失です。(プライベートが落ち着いたら英会話通います)


Twitterでの情報発信

このように海外プロジェクトと関わったりしていくなかで、基本的にはTwitterでの情報発信を心がけていました。では、何を情報発信していたかと言うと、触ったプロダクトや新しく見つけたものを発信していました。

私は特にチェーンにこだわりなく、プロトコル(プロダクト)を触ります。「推しチェーンは?」と聞かれると、正直答えることができます。チェーンの多様化は「選択肢」と「可能性」の幅だと考えているので、なるべく多くのチェーンを利用することで、そのチェーンの独自の面白さを見つけたいと考えています。

また、私は長期での投資を心がけているので、VCを参考にして投資することが多いです。その延長でa16zのポートフォリオ紹介という記事も書いたりしました。多くの反響を頂き、情報のアウトプットの大切さを感じました。この頃ぐらいから具体的にクリプト業界で働いてみたいと考えるようになりました。そう考えるようになったのも、大阪でお会いさせて頂いたクリプト関係者の方々に憧れていたからです。その節はありがとうございました。

そんなこんなでクリプト業界に憧れていたものの、エンジニアではなかったのでどのように関わっていくことができるか日々考え、一時期はリサーチャー、メディア系での仕事も候補として考えておりました。
そんなある日、Twitterでとある投稿に出会いました。

Fracton Ventures Co-Founder 鈴木雄大氏のツイート

寝ても覚めてもクリプトのことを考えていたので、すぐにリプライをして、DMさせて頂く運びになりました。当時の鈴木さんとの関係値としては、相互フォローであったものの特に連絡をとったりすることはないような感じでした。もちろんFractonのことは創業時から知っており、記念POAPも保有していました。

ということで、オンラインでの面談を2回?ほどさせて頂き、業務委託で関わるところからスタートしました。そして前職の退職を機に4月から正式に入社することになりました。ちなみにですが、履歴書は提出しておりませんし、学歴や職歴なども全く聞かれませんでした。これは勝手な想像ですが、Twitterでの日々の情報発信が履歴書替わりになったのではと思っています。


今後について

Fracton Venturesは日本唯一のWeb3特化のインキュベータです。よくベンチャーキャピタルと勘違いされていますが、投資は行っておりません。Fractonでの私の主な仕事は、Web3スタートアップの支援(インキュベーション)、Web3啓蒙・教育、NEARの認知拡大などです。個人的には起業したいなどの気持ちはほとんどなく、裏方として応援したい気持ちが前々から強かったです。そのような文脈でもFractonの価値観とも一致していたように思います。日本から優秀な人材が流出しているのは悲しいし、日本がWeb3の波に取り残されるのも悔しいです。そんな日本から世界で戦えるWeb3スタートアップを支援したいということで、昨年に続き第2回目となるFracton Incubation Program 2022がまもなくスタートします。

Web3スタートアップ、起業家の方々は是非ご応募ください。
(詳細は弊社アカウントより発表させて頂きますので、お待ちください)

最後は宣伝になってしまいましたが、Fractonのことをもっと知って頂けたら幸いです。また、私でよければ壁打ちなどの相談頂ければ、可能な限り対応しますのでDM等頂ければ幸いです。

日本語アカウント:https://twitter.com/wecandaoit_jp
英語アカウント:https://twitter.com/wecandaoit



執筆者:ビニール(Fracton Ventures)

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