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手綱は私が握る

アドバイスをくれる方がいる。
授業は、こうすればいいよ。
子どもにはもっと厳しくね。
ありがたいと思うべきなのに。
何故か私は素直に受け取れない。 
助言自体に納得できない訳では無い。
ベテランの先生だ。
仰っていることは正しい。
でも、『何か言われるのが怖い』と思い、その方のことを避けてしまう自分がいる。

コミュニケーションの齟齬は、たいてい自分の受け取り方の問題だ。
何が心に引っかかっているのか?
自分に問う。
ふと、以前の自分を思い出す。
周りの人たちに、よく思われたくて苦しかった日々。
自分の意思もなく、言われるがまま、漠然とした理想像ばかり追い求めていた。
もしかしたら、
私は、アドバイスに対して、
「自分を否定されている」
と思ってしまっているのかもしれない。
「言うことを聞かないと嫌われる」
と怯えているのかもしれない。
また無理に自分を変えようとしては、これ迄の苦しみを繰り返すだけだ。
アドバイス自体は、ありがたいことなのだから自分の捉え方を変えなくては。

これから助言を頂いたら、自分の成長に繋がることを心に留めるようにしよう。
真面目に全部を受け止めなくてもいい。
アドバイスを自分の中で咀嚼し、私が私のままでいれる範囲で、柔軟に行動を変える。
そして、自分の考えとは反したことでも、不満を一切態度に出さない。
アドバイスをいただいたら、
「ありがとうございます」
と爽やかな笑顔で一言返す。
それだけでいい。

No No girlsという、
オーディション番組にはまっている。
素晴らしい番組で、最終審査のライブ映像では参加者の成長に涙が止まらなかった。
その中で、ずば抜けて実力があるにも関わらず、自分に自信が持てない子がいた。
その子に対して、審査をしているちゃんみなさんが掛けた言葉がとても素敵だった。
「自分を信じてあげることしか道はない」
その後、その子は生まれ変わったかのように生き生きとステージに立つようになった。
「あなたのNOのために戦う」
と真っ直ぐな目で言うその子の姿は、本当に本当に格好良かった。


ノーノーガールズの皆さんのように、
私も、自分の手綱は自分で握る。
人に左右されない。
自分の選択を信じる。
私は子どもたちにとって、どのような教師でありたいか確固たる意志を持つ。
そのために、切実な努力を積み重ね続ける。
助言は"NO"ではなく、成長のための糧であると思う。
あらゆる事象に対して、常に自分主体で理由づけを行う。
自分の持つ力を信じ、自分のことを大切な存在だと思う。
その先に、子どもたちを照らせるような教師になれる未来が待っていると思う。

自分のことが嫌いで、人の目を気にしてばかりの臆病な私はもう卒業したい。
自分を愛する第一歩として、
「私って最高だぜ」
とでも言って眠りにつこう。

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